【時系列でわかる⑫】ハマス側、エジプト提案の“終結計画”拒否~ロイター通信(16日~25日)
■12月18日 米オースティン国防長官 イスラエルを訪問、ガラント国防相と会談 軍事作戦は“徐々に次の段階に”
アメリカのオースティン国防長官は18日、イスラエルを訪問し、ガラント国防相と会談しました。会談後、ガラント氏はパレスチナ自治区・ガザ地区での軍事作戦を徐々に「次の段階」に移行させると述べました。 アメリカ・オースティン国防長官「強度の強い軍事作戦から、より強度を弱めた、特定の目標に絞った作戦に移行する方法について、我々はよく考えている」 アメリカのオースティン国防長官は18日、イスラエルのガラント国防相と会談し、ガザ地区での軍事作戦について先週、両国で合意していた攻撃の規模縮小などについて議論しました。 ガラント国防相は会談後、「任務を達成した全ての地域で、徐々に作戦を次の段階に移行し、地元住民を呼び戻せるだろう」などと述べました。ただ、具体的な作戦の移行時期については言及しませんでした。 一方、ロイター通信はアメリカのCIA(=中央情報局)のバーンズ長官が、18日にポーランドでイスラエルの情報機関トップやカタールの首相と会談すると報じました。ハマスとの人質解放交渉について協議を行うということです。
■12月19日 国連安保理、ガザ地区「敵対行為の一時停止」決議案の採決へ
国連の安全保障理事会は、パレスチナ自治区ガザ地区の人道状況を改善するために「敵対行為の一時停止」を求める新たな決議案の採決を近く行う見込みです。 国連安保理は19日、緊急会合を開き、衝突が続くガザ地区への対応を協議しています。採択を目指す今回の決議案は、ガザ地区における人道状況が「急速に悪化している」と深い懸念を表明した上で、人道状況を改善するために「敵対行為の緊急の一時停止」などを求めるものです。 決議案では「全ての人質の即時かつ無条件の解放」も求めていますが、イスラム組織「ハマス」は名指しされていません。 この決議案について、アメリカが難色を示しているものとみられ、交渉が続けられています。 採決は当初の予定から延期が繰り返されていますが、近く行われる見込みです。 こうした中、欧米メディアによりますと、アメリカのCIA(=中央情報局)のバーンズ長官が18日、イスラエルの情報機関モサドの長官や仲介役のカタールの首相と、ハマスとの人質解放交渉について協議するため、ポーランドで会談したということです。 ロイター通信は、関係者の話として「会談は前向きなものだったが、合意はすぐには期待できない」と伝えています。