習近平の「経済音痴」が引き起こした中国の悲劇…!投資銀行エリート「美人社員」を身投げに追い込んだ「絶望」の中身
ある自殺
中国国際金融股份有限公司(中金公司:China International Capital Corporation Limited,<略称:CICC>)は、1995年6月に中国建設銀行と世界的金融グループのモルガン・スタンレーによって設立された中国国内で最初の中外合弁の投資銀行である。その後、大株主の変遷を経て2016年に官製投資会社である中央匯金投資有限責任公司が最大株主となり、現在に至っている。中金公司の本社は北京市朝陽区建国門外大街1号に所在する「中国国際貿易センター」ビルの2号棟の28階であり、同社の主要業務は証券取引である。 【写真】身ごもっていた…美人エリート行員 2024年7月1日、その中金公司の上海支店、上海分公司で事件が起きた。中金公司上海分公司は、上海市の金融センターである浦東新区陸家嘴環路に所在するオフィスビル「滙亜大厦(AZIA Center)<37階建て>」の高層階にある。7月1日は中国共産党の建党記念日であるが、その当日に、中金公司の女性社員で30歳の鄭雯露(ていぶんろ)が同社の事務所がある滙亜大厦から飛び降りて死亡したというのだ。 7月3日付の証券業界紙「財聯社」は鄭雯露の死亡事件に対する中金公司の見解を次のように報じた。即ち、「最近当社の上海分公司で職員が不幸にも死亡したが、この突発事件は非常に痛ましく、職員の家族友人に対して深く哀悼の意を表するものです。当社は事件発生後速やかに調査チームを発足させ、事件の処理を適切に行いました。なお、ネット上に当社の社員が飛び降り自殺したとの噂が流布していますが、そのような事実はありませんので、死者の尊厳を守り、流言飛語に惑わされないように注意願います。」 滙亜大厦の写真を見る限りでは同厦の外壁はカーテンウォールで覆われていて、中金公司上海分公司の事務所がある26、27、28、29、32、33階に開閉できる窓があるか否かは分からないし、7月1日に滙亜大厦で飛び降り自殺があったというニュースはネットのどこを探しても報じられていなかった。 中金公司の女子社員が飛び降り自殺したというだけの話なら、たとえそれがメディアで報じられたとしても話題にもならずに終わったはずだが、鄭雯露の場合は例外だった。その理由はネットで報じられた写真の彼女がすこぶる美貌で気品にあふれた一級品の美人であったからだ。 ネットには彼女の夫が投稿したと思われる「訃告(死亡通知)」が表示されたが、そこには「愛妻の鄭雯露が2024年7月1日に上海で逝去しました。享年30歳。2024年7月5日14時15分に龍華殯儀館(漕渓路210号)2階の帰徳庁で告別式を挙行しますので、愛妻を見送って下さい」と書かれていた。