【時系列でわかる⑫】ハマス側、エジプト提案の“終結計画”拒否~ロイター通信(16日~25日)
■日本時間12月20日 イスラエル軍、ガザ地区南部に空爆続ける 死者2万人に迫る
イスラエル軍はガザ地区北部などからの住民が避難している南部の街に空爆を続けていて、これまでの死者は2万人に迫っています。 地元メディアによりますと、ガザ地区北部で地上作戦を続けるイスラエル軍の報道官は、ジャバリアの一帯を完全に掌握し、イスラム組織ハマスのガザ地区北部における作戦能力を断ち切ることに成功したと述べました。 また、イスラエル軍は南部ハンユニスでも作戦を拡大し、この地域に部隊を増派したと明らかにしました。 さらに、イスラエル軍は北部などから住民が避難している南部のラファにも空爆を行い、ロイター通信によりますと、少なくとも20人が死亡しました。これまでのパレスチナ側の死者は、あわせて2万人に迫っています。 イスラエルのガラント国防相は今後、地上作戦をガザ地区の追加地域に拡大すると表明していて、イスラエルメディアはラファへの地上侵攻を示唆しているとの見方を示しています。
■12月20日 ガザ地区での死者2万人超 うち約8000人が「子ども」
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区南部の街に空爆を続ける中、ガザ地区での死者は2万人を超えました。 AFP通信は20日、ハマス側の発表として戦闘が始まった10月7日以降、ガザ地区での死者が2万人に達したと報じました。このうちおよそ8000人が子どもで、6200人が女性だということです。 こうした中、AFP通信などによると、ハマス指導者のハニヤ氏は20日、カイロを訪れました。エジプト政府高官らと、戦闘の一時休止や人質と捕虜の交換などについて、協議を行う予定だということです。 また、ウォール・ストリート・ジャーナルはエジプト政府関係者の話として、イスラエル側はガザ地区で拘束されている数十人の人質と引き換えに、1週間の戦闘休止を提案していると報じています。 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ハマスが排除されるまで、戦争を続ける」と述べています。 国連の安全保障理事会は、ガザ地区の人道状況を改善するために「敵対行為の一時停止」を求める決議案の採択を目指しています。ただ、決議案の文言に関する交渉が難航しているとみられていて、当初18日に行う予定だった採決は、延期が繰り返されています。