靴はどこを向いて脱ぐ?上座はどこ?「人の家への訪問時」に知っておきたい“感じがいい人”のスマートなマナー
「マナー」と聞くと、知らないと恥ずかしい窮屈なしきたり……、なんて風に考えてしまいがちですが、それを「人間関係を円滑にするために先人が生み出したスマートなふるまい方、やさしい心づかい」と説くのは、茶家・武者小路千家出身で、茶の湯界の若手リーダーとして人気の高い千 宗屋(せんそうおく)さん。 【画像6枚】きちんとした「靴の脱ぎ方」などを画像で見る。知っておけば訪問先でスマートにふるまえる! 千 宗屋さんの新著『お茶の若宗匠が教える「人づきあい」と「ふるまい方」 いつも感じのいい人のたった6つの習慣』には、日常の場面から特別な日まで、あらゆるタイミングで参考にしたい、”スマート”で“相手への心づかい”にあふれた、たくさんの心得やマナーが掲載されています。 今回は、年始には特に知っておくと安心の、人の家を訪れる際のマナーについて、著書より紹介します。
1:失礼のないよう、コートは玄関の前で脱ぐ
相手の家についたら、ピンポンをするまえに一呼吸。寒い季節はコートやダウンを羽織っていることが多いですが、玄関に入る前に脱いでおくのが良いようです。 「家の前に到着したら、コートは脱いで手に持ち、帽子や手袋は取り、傘なども畳んでからインターフォンを押します。反対に、汗ばむ陽気でジャケットなどを脱いで歩いてきた場合には、玄関前でいったん羽織るなど、訪問先の相手と対面する前に、失礼のないよう敬意を持って今一度身支度を整えたいものです。 そうすることで、玄関に招き入れられたあとにもスマートに行動できます。とはいえ、極寒の地や酷暑の夏、大雨の時などに、決められたことだからとマナーにとらわれすぎるのは、むしろ違和感があります。そこは臨機応変に、常識的な判断を優先すればよいと思います。 上司や目上の方の自宅などに招かれた場合は、スマートフォンがマナーモードになっていることを確認しておくことも、現代における心がけでしょう」(以下「」内は著書より) スマートフォンのマナーモードは確かに気をつけたいところ。玄関先でわたわたとしないように、早めに準備しておくとよさそうです。