靴はどこを向いて脱ぐ?上座はどこ?「人の家への訪問時」に知っておきたい“感じがいい人”のスマートなマナー
2:相手にお尻を向けない。靴は前を向いたまま脱ぐ
靴を脱ぐとき、いつもどちらを向いてるでしょうか? もしかしたら“あとで揃えなくてよいように”と、玄関の方に体を向けて、後ろ向きで脱ぐ方もいるかもしれません。でも、これだとお尻を相手に向けることになってしまいます。 「玄関に入り、“お上がりください”と促されたら靴を脱ぎます。その時、前を向いたまま脱いで上がり、相手になるべくお尻を向けないようにかがみこんで、靴の向きを変えます。玄関を上がる時からお尻を向ける人をよく見かけますが、お尻を向けることは相手や家に対して失礼な態度であり、敬意を欠いた横着なふるまいに見られます。靴を揃え直す際には玄関の中央を避け、続いて上がる人のじゃまにならないよう端に寄せましょう」 相手にできるだけお尻を向けず、続く人の邪魔にならないように。そうした”相手に対しての気配り”を基本に考えるとスムーズに行動に移せそうですね。
3:裸足で他人の家に上がらない。バッグに靴下をしのばせて
「人間の足の裏というのは、思っている以上に汚れているものです。汗や脂はもちろん、サンダル履きなどで外を歩いた場合は、埃や細かな砂なども付着していることがあります。一日履いていた靴下を見れば明白でしょう。 そんな状態で他人の家に上がることは、足裏の脂や汚れで廊下や床、畳を汚してしまうということ。裸足で他人の家に上がることは絶対に慎みましょう。これは、思いやりのマナーの第一歩として覚えておきたいことです。 盛夏などでサンダル履きだった場合は、あらかじめ靴下を持参し、玄関先で身につけます。スリッパをすすめられたら、靴下を着用してから履くようにしましょう」 茶席に招かれた場合、客は茶室に入る前に足袋を履き替えるといいます。 「これは、道中の汚れを持ち込まないという配慮を表すもので、これもまた、招いてくださった相手先への心づかいなのです」 昔より気温が高くなっている昨今。夏場はサンダルという方も多いかもしれません。自分ももちろんですが、子どもが一緒のおでかけの場合、子どもの分の靴下も持参しておきたいですね。