SUPER GT第6戦プレビュー 前戦延期後の一戦 SUGOならではの混戦に!?
・タイトル争いに向け、混戦必至。”魔物”は!?
シーズン後半戦の最初の戦いがSUGOになったことで、タイトル争いを巡る勢力図への影響はどうなのか。難コースでの一戦は不確定要素も多く、最後の最後まで展開を読むのが難しそうだ。なお、昨シーズンは、チェッカーを目前にしてGT300クラスのトップ車両が失速。逆転勝利した他チームは、その後の再車検で失格に。GT500クラスでも、再車検によって勝者が変更。すっかり日も暮れ、ファンが帰ったあとのサーキットで、両チームが優勝トロフィーを囲んで記念撮影を行なうという異例の結果になった。また、過去のレースを振り返っても、トラブルやアクシデントが発生し、荒れる展開になりやすいのがSUGOでもある。”SUGOには魔物が棲む”とたとえられるのが、その所以なのだろう。
今回は、予選Q1、Q2ともにフレッシュなタイヤを装着できるようになり、アタック合戦がいっそう白熱しそうな気配に。また、レース距離が300kmと短いため、ライバルよりひとつでも前のグリッドからスタートを切ることも重要になる。サクセスウェイトの影響を受けやすいランキング上位陣は、ポイントの取りこぼしのないような戦い方が大前提だろうが、何が起こるかわからないのがレースの怖さであり醍醐味でもある。粘りある戦いが求められるだろう。
攻め甲斐のあるチャレンジングなコースを好むドライバーも多く、毎年見どころ満載となるSUGOでの一戦。サーキットを訪れるファンにとっては観戦エリアとコースとの距離も近く、迫力あるGTカーの走りと爆音を文字通り体感できる。レースウィーク中は、どんなドラマが起ころうとも、力走するドライバーたちのパフォーマンスをしっかりと見届けて欲しい。
■ドライバーからひと言!
大湯都史樹(No.38 KeePer CERUMO GR Supra)
今年はメーカー移籍をして挑むシーズンになりましたが、非常にいいレースができていると思っていますし、チーム的にもすごく上り調子というか、進歩を感じながらレースを進められているし、それが第4戦富士での3位に繋がったと思います。また結果以上に中身が充実しているとも感じています。チームも今、”変わっていこう”という意思をもっていろいろ挑戦しており、僕自身もなにかチームに貢献できるようにという気持ちで臨んでいます。