W杯抽選…日本はスペイン、ドイツ、大陸間プレーオフ勝者との”死の組”を突破することができるのか?
ワールドカップカタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日未明)、カタールの首都ドーハで行われ、日本代表はスペイン、ドイツ、コスタリカとニュージーランドによる大陸間プレーオフの勝者と同じグループEに入った。 3月31日に更新されたFIFAランキング順に4つのグループに分けられた抽選で、第1ポットからスペイン、第2ポットからはドイツとワールドカップ優勝経験国がすでに入っていたグループEへ、第3ポットから日本が引き当てられた。大陸間プレーオフは6月13日もしくは14日に、中立地カタールでの一発勝負の形で行われる。 日本にとっては文字通りの“死の組”となったグループEで、現地時間11月23日の初戦で過去の対戦成績が2分け2敗のドイツ、同27日の第2戦で大陸間プレーオフ勝者、そして12月1日の第3戦で過去1戦1敗のスペインとそれぞれ対戦する。
森保監督「世界に挑む、世界に勝っていくという部分で非常にいい相手と戦える」
心なしか声が上ずっていた。幾度となく口元も緩んだ。いよいよ決まったワールドカップの対戦国。抽選会終了後にフラッシュインタビューに応じた日本代表の森保一監督は、スペイン、そしてドイツと同組になった結果を笑顔で歓迎した。 「ワールドカップに出てくるチームはどこも強豪だと思っていたし、そのなかでどこと当たるんだろう、とワクワクしながら抽選会に臨んでいた。ワールドカップで優勝経験のあるスペインやドイツと同じ組になったが、われわれにとっては世界に挑む、世界に勝っていくという部分で非常にいい相手と戦えると思っている」 前日3月31日に更新された最新のFIFAランキングを基に、開催国カタールを含めてワールドカップ出場を決めているチームと、これからプレーオフを経て出場が決まる3枠を含めた32チームが4つのポットに分類。それぞれから1チームずつが、AからHまでのグループに振り分けられる形で抽選は進められた。 第1ポットにはグループA入りが事前に決まっていたカタールに加えて、ブラジル、ベルギー、フランス、アルゼンチン、イングランド、スペイン、そして先月29日の北マケドニアとのプレーオフを快勝で制したポルトガルが入った。 注目されたのは第2ポット勢の抽選の行方だった。 メキシコ、オランダ、デンマーク、ドイツ、ウルグアイ、スイス、アメリカ、クロアチアと強豪国が名を連ねたなかで、西ドイツ時代を含めてワールドカップを4度制したドイツ、準優勝3度のオランダは果たしてどのグループに入るのか。 第2ポットのドロワーを務めた、元ドイツ代表のローター・マテウス氏のもとでオランダがまずグループAに入った。そして、すでにポット1からスペインが入っていたグループEを迎えて、マテウス氏がドイツを引き当てた。残るポット3と4のチームにとって、グループEが“死の組”と化したなかでポット3の抽選に移った。 しかし、ポット3のドロワーを務めたカタールサッカー界の英雄、アデル・アハメド・マルマッラー氏がなかなか日本を引き当てない。そして、残りがヴァイッド・ハリルホジッチ元日本代表監督に率いられるモロッコ、同じアジア勢の韓国を含めた3チームとなり、次のチームがグループEに入る状況で「JAPAN」が読み上げられた。