豪州メディアは母国代表のふがいなさを嘆きW杯出場を決めた森保Jを絶賛「組織的で団結力がある」「違いを生んだ三笘がファンを静まり返らせた」
W杯最終予選の大一番である日本対豪州が24日、敵地のシドニーで行われ、日本が2-0で勝利して7大会連続7度目のW杯(11月・カタール)出場を決めた。前半は、日本が11本、豪州が6本のシュートを放つオープンなゲームとなった。勝ち点3のリードを考えると日本は引き分け狙いでも良かったが、人数をかけて激しく豪州陣営に攻め込んだため再三にわたってカウンター攻撃にさらされた。前半25分には、豪州のコーナーキックからのクロスを競り合ったボールが山根に当たってゴールネットを揺らしたが、VAR判定の結果、豪州のファウルが認められて幻のゴールとなった。試合は0-0のまま終盤を迎えたが、試合終了間際の後半44分に、その5分前に投入された三笘が山根の折り返しに反応して均衡を破るゴールを挙げ、さらにアディショナルタイムにも自らドリブルで切り裂き右足を振り抜きダメ押しとなる2点目を奪い2-0で豪州を振り切った。 一方の敗れた豪州はグループBの3位となり、グループAの3位(UAE、レバノン、イラクのいずれか)と6月にカタールでのアジアプレーオフを戦い、勝者が南米予選5位との大陸間プレーオフへ進むことになる。 豪州メディアは、勝てばW杯出場が近づく、この注目の試合を速報で報じた。降り続く雨の中、応援を続けた41852人のファンの期待を裏切った豪州代表への辛辣な評価と共に日本代表に対しての称賛の言葉が並んだ。 FOXスポーツの豪州版は「悲痛なサッカルーズ(豪州代表)が日本の終盤の急襲で沈んだ後、W杯を逃してしまう危機へ」との見出しを取り敗戦を伝えた。 「日本の交代選手の三笘からの試合終了間際での2ゴールが、霧雨が似合うわびしいスタジアム・オーストラリアでの夜に、豪州代表へ悲惨な0-2の敗戦を投げつけた。豪州代表は戦術的に単調でフィールドを通して日本にプレーで上回られ、最終的に彼らの、そのパフォーマンスに見合った仕打ちを受けた」と厳しい論調で報じた。 記事は、「この敗戦は日本に対しての未勝利を9試合、13年にまで延ばした。この40年間のW杯予選のホームゲームで初めての敗戦となった。豪州は、2年前のW杯アジア予選で勢いよくスタートを切ったが、ここ最近の6試合では1勝しかできていない。下位のベトナムに4-0で勝利しただけだった」などとチームの不振を指摘した。