なぜ森保JはW杯“前哨戦”を4試合も「強化につながりにくい」国内開催にするのか…背景に見える赤字補填
日本サッカー協会(JFA)は30日、今秋のワールドカップカタール大会に臨む日本代表の強化の場として、6月に国際親善試合を4試合実施すると発表した。 会場はすべて日本国内で、まず2日に札幌ドーム、6日には改修後で初めての日本代表戦の舞台となる国立競技場でキリンチャレンジカップを開催。続いて10日にノエビアスタジアム神戸で、14日にはパナソニックスタジアム吹田で6年ぶりの開催となるキリンカップを、日本を含めた4ヵ国によるトーナメント形式で行う。 すべてナイトゲームで調整されていて、現時点で対戦国は未定。日本時間4月2日未明にカタールの首都ドーハで行われる、ワールドカップ本大会の組み合わせ抽選会の結果を受けて、カタール大会出場国を候補に早急に交渉を進めていく。
5月30日から6月14日の16日間に国内で4試合を実施
アジア最終予選の全日程を戦い終えてから一夜明けて、7大会連続7度目の出場を決めているワールドカップへ向けた、森保ジャパンの強化日程の第1弾が決まった。 次回の国際Aマッチデー期間となる5月30日から6月14日の16日間で、日本代表の強化の場となる国際親善試合を、国際サッカー連盟(FIFA)が上限として定める4試合実施。いずれも日本国内のスタジアムで開催するとJFAから発表された。 まずはキリンチャレンジカップを6月2日に札幌ドームで、同6日には国立競技場で開催する。国立競技場でのA代表戦は、ザックジャパン時代の2014年3月に行われたニュージーランド代表戦以来で、改修後では初めてとなる。 続いて舞台を関西に移し、10日にノエビアスタジアム神戸で、14日にはパナソニックスタジアム吹田で行われるキリンカップに出場。2016年以来の開催となるキリンカップは、日本を含めた4ヵ国によるトーナメント形式で争われる。 これまで6月から7月にかけて開催されてきたワールドカップは、中東カタールが舞台となる今回に関しては酷暑の時期を避けるために11月21日に開幕する。必然的に2022年の国際Aマッチデー期間も、従来とは異なる変則的な形で設定された。 世界中で開催されてきたワールドカップ予選は、プレーオフの一部を除いて3月シリーズで終了。その後は5月30日から6月14日までと、あとは9月19日から27日までの9日間しか設けられていない。カタール大会の開幕直前までヨーロッパ各国をはじめとするリーグ戦が行われるため、直前の準備期間も十分に取れない。 つまり、ヨーロッパ組を招集した陣容で日本が臨める国際Aマッチは、9月を含めて最大で6試合。そのうちの4試合を、対戦国がベストとは言えない陣容で来日するケースが多く、強化につながりにくいと指摘されてきた日本国内で開催するのはなぜなのか。