全米OPで松山英樹が首位に5打差の4位タイ…メジャー初Vの歴史的偉業を達成できるのか?
男子ゴルフの今季メジャー第1戦となる全米オープンの第3日が19日(日本時間20日)、ニューヨーク近郊のウィングド・フットGCで行われ、日本の松山英樹(28、LEXUS)が「70」で回り、トータルスコアをイーブンパーとし、通算5アンダーで首位のマシュー・ウルフ(21、米国)に5打差の4位タイの優勝圏内につけた。松山は日本時間21日未明に日本男子初のメジャータイトル獲得の歴史的偉業をかけて最終日へ挑むことになった。 松山は、この日、イーブンパーの7位タイから出て、1番でバーディーをマーク。4番からは怒涛の3連続バーディを含めて、14番までに6つのバーディーを奪い、スコアを3アンダーにまで伸ばし一時は首位に2打差の2位タイにまで浮上した。 しかし、終盤に難コースに苦しむ。15番パー4(424ヤード)で、約4メートルのパーパットを外してボギーとすると、17番パー4(500ヤード)はティーショット、2打目とも左のラフに、3打目はグリーンを飛び越えて反対側のバンカーに打ち込んでしまう。4打目でようやくグリーンに乗せるも約5メートルのボギーパットはわずかにショート。3日間を通じて初めてダブルボギーを叩きイーブンパーに後退してしまった。 最終18番パー4(474ヤード)も、ピン奥約11メートルにつけた2打目に松山は思わず悔しそうな表情を浮かべた。それでも気を取り直し、途中から急傾斜する下りの難しいパットを80センチに寄せてパーをセーブ。ホールアウト後に残した言葉に、本音をのぞかせた。 「最後の4ホールぐらいは少しショットが暴れてしまい、スコアにそのまま直結してしまった。それがまだ今日だったのが救いかな、というところはあります」 終盤は崩れたが、松山の言葉通りに、14番までは特にアイアンショットがさえわたった。パーオンを逃したホールは、3番パー3(214ヤード)と8番パー4(485ヤード)の2つだけ。バーディーを狙えるチャンスが増えた分だけ、長く課題としてきたパッティングにも好循環が生まれた。