大阪市・松井市長が定例会見11月2日(全文2)来年の参院選時に国民投票も行うべき
大義が必要ということまでにはならない?
関西テレビ放送:関西テレビ、稲垣と申します。ちょっと先ほどの公明党さんの絡みの話で、代表がおっしゃるように白票が多いと。確かに3区とか、だいたい無効票って2~3%ぐらいが普通かなと思うんですけど、やっぱり1割を超えてくると。そこへの、政治家の役割、選択肢を提供する政治家の役割もあるということなんですが、大義が要るっていうことまでにはならないとお考えなんですかね。 松井:だからそこの、有権者にするとやっぱり選択肢を、そのエリアの有権者の皆さんは、大義として政党は示すべきだと思うけど、われわれは、結果をつくることが一番の政治家の責任でしょう。じゃあ例えば大阪市議会においても、さまざまな議案を可決、成立させないと。その中で大阪市内の一部選挙区の選択肢ということと、やっぱり今度は僕が行政を預かる側としたら議会を見て、それを成立さすためにどうするんだということ、これ両方を考えないと。 だから橋下さんのときも同じだけど、吉村さんが市長時代にさまざまな、例えば地下鉄民営化、それから今もうどんどん決めていったけど港湾局、それから今回コロナの検証機関の、機能強化をした大安研とか、あれは橋下さんと僕の時代に大都市局で、あのときは府市統合本部会議というもので行政同士は決めたんだけど、ことごとく市議会議決で進まなかった。今は、吉村さんの4年間もやはり議会、特に公明、配慮しながら地下鉄民営化を決めた。これは市民にとってはやっぱり非常にプラスなんじゃないの。これ公約だったからね。
政治家の世襲についてどう思うか
だからやっぱり政治って結果つくるためにいろんな状況を把握して、そこを少し動かしながら結果つくっていくわけだから。だから府議会だけで物事が進んでいくんなら、これは完全に今、過半数を取ってるんだから強引にどんどんいけばいいと思うし。当時、僕が知事時代もやっぱり過半数を持ってるときは、例えば病院、がんセンターとか、あんなのもうどんどん進めましたよ。府単独でやれるのは。がんセンターも自公、反対だからね。だからそのときそのときの議会の状況に応じて優先事項っていうのは決まってくると思います。だから民意を、やっぱり選択肢を示すというのは優先事項の1つだけど、やっぱり物事、結果をつくっていく中の優先事項の中の順位というものを考えながら対応していくということです。 関西テレビ放送:ありがとうございます。ちょっと話変わって、1点伺いたいんですが。議席伸ばされて、大阪の2区では守島正さんが当選されましたが、守島さんの選挙期間中でも、対抗馬が自民党の左藤章さんで、いわゆる世襲議員を倒したいんだということで1つテーマを掲げていらっしゃいました。今回もいわゆる世襲議員で、大物でも落選された方もいますが、世襲だからといってなんでもかんでも悪いということでもないと思うんですが、世襲についての政治の在り方とか、有権者と選ばれる側の関係とか、その辺りどういうふうにお考えですか。 松井:それは民意で選ばれるんだから、世襲が悪というのは違うんじゃないのかな。それは世襲であることでいろんなしがらみもできると思いますよ。長年のいろんなお付き合いがあるから。でもそれは、今度選ばれた人が本当に住民に近いところでいろんなことを判断すればいいんじゃない? 世襲悪いって言われたら、僕も世襲やしね。世襲が故にいろんな話はありましたよ。橋下さんが知事時代も、橋下さんが各種団体、補助金、全部見直していく中でもね。僕の後援会会長で、歯科医で、八尾市歯科医師会のもう幹部っていうか、会長経験者やったからね。それで大阪の歯科医師会の人が、幹部が、僕の後援会会長に橋下さんの補助金改革なんとかせえよということで、そりゃ圧力ありましたよ、当時。