「うちはリサイクルショップじゃないっ!」親戚から大量に送られる「お下がり服」に困惑する「30代ママ」の葛藤
SDGsへの考えだけではなく、不要になったものを少しでもお金に変えたいという発想から、メルカリやラクマといった「フリマアプリ」が我々の日常生活にすっかり浸透し、非常に人気である。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏もこう言う。 「先月、メルカリで悪意のある購入者が出品者に返品を申し入れ、購入したものと異なる商品を一方的に返品するという、いわゆる「返品詐欺」がありました。また、SNS上では、メルカリ側の対応に問題があると多くのユーザーが指摘。 メルカリ側もそれを受けて、11月25日にサービスの安全性と信頼性向上に向けて本格的な体制強化を行うと発表しています。 昨今、環境への配慮や生き方の見直しとしても行われる断捨離。不要な衣類や家庭用品がフリマアプリで高額で購入されるケースもあります。もちろん、フリマアプリでは、出品者と購入者の間で合意がなされます。 が、衣類を処分する際、フリマアプリではなく、近親者へ譲渡する場合は、十分な配慮が必要です。例えば「まだ着られる」「品質や趣味が良い」という判断はあくまで個人の価値観によるものであり、場合によっては不快な押しつけとなることも考えられるからです」 今回お話を伺ったのは、首都圏に親子4人で暮らす大島奈美さん(36歳・仮名)。 奈美さんは、着道楽な母親の影響を受けて、子どもの頃からファッションが大好きだったという。20代の頃はウォークインクローゼットに収まりきらないほどの洋服を常時所有していたそう。 しかし、結婚して子どもを産み、インテリアやファッションへの考え方が変わり、これまで所有していた大量の衣類を処分して、ミニマリストになってきたという会社員だ。 「洋服が好きなだけに、本当に必要なものを見極めたいと思うようになったんです。子どもたちの将来を考えて、環境問題も気にし始めました」 世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」というSDGsの持続可能な開発目標に共感した奈美さん。そこで、衣類の購入や管理について真剣に考えるようになったそうだ。 「お出かけ着の購入はシーズンに1着か、多くて2着くらい。これは買う楽しみも大事ということで、我慢し過ぎないようにはしています。普段着は機能性が高くリーズナブルなユニクロで定番ものを買い足して、一定数以上に服が増えないように徹底しています。 1着買ったら、クローゼットにある1着を『その時に古着を募集している団体』に寄付しています。もちろん、団体の規定に沿って、指定のアイテムをホームクリーニングをしてから送っています。ファッショニスタでやみくもに洋服を買っていた『あの頃』と、着眼点ががらりと変わりましたね」 定期的なクローゼットの見直しをし、着られなくなったもの、着なくなったものは寄付に回しているという奈美さん。メルカリ等のフリマアプリで衣類を売ることには、抵抗があるという。
【関連記事】
- 【後編】「うちは『ゴミ溜め』じゃない!」 いとこから送られてくる大量のお下がり服。30代ミニマリストママの思いは伝わるのか
- 「田舎の町内会に入らないとヤバい人と言われますか?」待望の「東京→田舎移住」で知った「地方民」の「東京コンプレックス」に辟易
- 「 元カレとは中で出してもできなかったからたぶん夫の子…だと!?」元彼と夫、種が曖昧な子を出産。そのまま育てる決意をした托卵妻のリアル
- 「子供産んでないと大人になれない…だと!?」多産でロクな生活してない義妹の言葉に40代姉が激怒!子なしに貼られる謎レッテルの真実
- 「発表会チケット20枚なんて売りさばけないっ!」娘の「ダンス教室」の9万円「自腹買い」にあえぐ母の悲劇