東京大学を出てるのに…年収700万円・55歳のサラリーマン、高学歴の息子が唯一の誇りだったが、「お父さんみたいになるのは嫌なんだ」とあえて年収200万円・非正規の我が子に2度絶句
大学進学率は6割弱。いまなお毎年数値を更新しています。なぜ大学を目指すのか――最もよく聞かれるのが、キャリア形成に有利だから。一方で、高学歴でありながら、アルバイトやパートなど、非正規社員を選択するケースも増えています。そこには親の大きな失望が見え隠れしています。 【ランキング】都道府県「大学進学率」…1位「東京」2位「京都」3位「大阪」、大学全入時代の最下位
多様なキャリア、収入…高学歴であることのメリット
文部科学省『令和5年度 学校基本調査』によると、高校の卒業生のうち、大学や短期大学などに進学したのは60.7%。四年制大学に限れば進学率は57.7%でした。この数字は8年連続で最高値を更新しており、18歳人口が減少しているなかでも、大学への進学希望者が増加していることを示しています。 実際にどのような大学に進学するか、進学した大学でどのような経験を積むかによって変わりますが、一般的に高学歴はさまざまなメリットをもたらします。 まず、大卒者は高卒者に比べて、より多くの職業選択肢を持ち、特に専門職や管理職への道が開かれます。2024年10月1日時点での大学卒業予定者の就職内定率は72.9%であり、厳しい経済状況のなかでも高い水準を維持しています。 また収入の向上も見込めます。厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、学歴別の平均月給は以下の通り。 高校卒:34万4,700円 専門学校卒:35万0,600円 高専・短大卒:40万0,600円 大学卒:44万7,900円 大学院卒:50万5,800円 このデータから、高学歴ほど月給が高くなる傾向が明確に見て取ることができます。 さらに高学歴であれば一般的に「知識が豊富で信頼できる」と見なされ、ビジネスシーンで好印象を与えやすい一面があります。また高学歴の環境では、同じように優秀な仲間と出会う機会が増え、将来的なビジネスチャンスや協力関係を築く基盤が形成されることもメリットといえるでしょう。 そんな高学歴の子どもが自慢だという、清水晃さん(仮名・55歳)。清水さん自身は、全国的には知名度の低い地方の私立大学の卒業で、「普通のサラリーマン人生を歩んできました」と、自身で“ザ・平均的サラリーマン”を認識。だからこそ、学歴がものをいう社会というものを思い知らされてきたといいます。 ちなみに厚生労働省の調査によると、55歳・大卒サラリーマンの平均給与は月収で44.0万円、年収で725.5万円。清水さんの給与もこれくらいでしょうか。
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