米メディアは大谷翔平15号3ランの約188キロ高速打球に「レーザー」と注目…二刀流活躍に地元紙は2年後FAを早くも心配
エンゼルスの大谷翔平(26)が25日(日本時間26日)、本拠地で行われたレンジャーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場し6-1でリードした4回二死一、三塁でライトポール際にライナーで飛び込む15号3ランを放った。本塁打争いで両リーグトップのウラジミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)に1本差に迫る一発。レンジャーズの右腕・ブレット・デゲウスが内角に投じたカットボールを引っ張ったもので、滞空時間は、わずか3.7秒。飛距離380フィート(約116メートル)で打球速度は本塁打自己最速の117マイル(約188キロ)をマークした。エンゼルスが2015年に計測を開始して以来、最速の数字だという。大谷は2四球を選び、試合は11-5でエンゼルスが勝利した。米メディアは6試合ぶりとなる二刀流スターの一撃にフォーカスした。
「人間にとって一般的には不可能」
大リーグ公式サイトは「“ハードヒッティング・ショー”…大谷が117マイル(約188キロ)の本塁打をかっ飛ばす」との見出しを取り報じた。 記事は「打撃速度で、これまで最速だった115.2マイル(約185キロ)を上回り、彼のキャリアで最もハードヒッティングされた本塁打だった」と紹介。2015年にスタットキャストが導入されて以来、エンゼルスで最速だった本塁打で、今シーズンの本塁打では、フランチー・コルデロ(レッドソックス)の118.6マイル(約191キロ)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の118マイル(約190キロ)、ゲレーロJr.の117.4マイル(約189キロ)、マイク・ズニーノ(レイズ)の117.3マイル(約189キロ)、そしてスタントンの117.3マイル(約189キロ)に次いで6番目の最速本塁打だったという。 その上で「この一打で大谷はアトランタのロナルド・アクーニャJr.と、テキサスのアドリス・ガルシアに並んでメジャーの本塁打争いで2位に上がった。ゲレーロJr.が火曜日に16号を放ちリードしている」と本塁打争いの模様を説明した。 地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙はエンゼルスの連勝を伝える記事の中で大谷の15号3ランに触れ、「エンゼルスは、この1世紀でどのチームも試したことのないことを行っている。彼らの最高の先発投手(大谷)が彼のやり方で今シーズン171打席に立っている。火曜日に大谷は15号本塁打を放った。両リーグで、これより多く打っているのは1人だけだ」と大谷を絶賛。地元紙も本塁打の最速部分に注目した。 さらにジョー・マドン監督の「彼は四球も選んでおり、それが彼に恩恵をもたらしていると思う。彼のすべてのスイングが、ボールに当たるようだ。(打球速度は)100マイル(約161キロ)もしくは、それ以上。とても素晴らしい。彼は力強く集中している。ベンチにいる我々にとっては驚きではない」とのコメントを掲載。 また11号本塁打を放った同僚のジャレッド・ウォルシュの「我々人間にとって一般的には不可能だと思えるけれど、ショウヘイは彼なりのルールでプレーをしている」という称賛談話も紹介した。