【独占】石川祐希、序盤戦から衝撃的な活躍も「今の方が全然いい」 前半戦無敗の王者ペルージャでの立ち位置とは?「ユウキは監督の期待を裏切らない」
バレーボールのイタリアリーグで活躍の場をシル スーザ・ペルージャへ移して、10年目のシーズン前半を折り返した日本代表の石川祐希。選手本人、同クラブのゼネラルマネージャーとアシスタントコーチが取材に応じ、新天地での背番号14の現在地を語ってくれた。 【動画】シーズン後半第1節はフルセットにもつれ込む激闘... 石川祐希が勝利を引き寄せる活躍! まず、インタビューのお願いに、「もちろんOKさ」と快諾してくれたのは、2018年にゼネラルマネージャーに就任したベネデット・リッツット氏。 「ユウキは我々の他の選手たちとともに、ここまで無敗を続けるペルージャを支える存在になっている。私は、彼が偉大な選手だと感じている。なぜなら、極めて高い自身の価値を、自らのパフォーマンスで証明しているからだ。いくつもの試合でチームが劣勢を強いられたり、思うように流れを作れずにいる時、コートに送り出される度にそのすべてで彼を起用したアンジェロ・ロレンツェッティ監督の期待を裏切らない活躍を続けている。だから、私だけでなくクラブもユウキのパフォーマンスに満足している。ここまでのシーズンを評価するなら、それ以外に言葉が見つからない。この先のシーズンも今の調子を維持して一層チームに貢献してくれることを心から願っている」 2007年から11年にわたりチーム強化責任者であるスポーツディレクターとしてペルージャをトップリーグへと引き上げ、数多くのスター選手獲得に尽力して常勝軍団へと成長させた人物は、話し終えるとサムアップして大きくうなずき石川のシーズン後半に太鼓判を押した。 2021-22シーズンからアシスタントコーチを務め、選手たちの間近で日々を過ごすアンドレア・ピアチェンティーニ氏も快くインタビューに応じて、開口一番に石川をこう称した。 「ユウキは手本となる努力家であり、無数の現役選手たちのなかで最高レベルのテクニックを持つトップクラスと呼ばれる選手の一人。それでいてとても謙虚で、チームメートだけでなくスタッフを含め誰に対しても常に手を貸す準備ができている男だ」 続けて、加入当初の様子を明かしてくれた。 「(ミラノからともに移籍したミドルブロッカーのアルゼンチン代表アグスティン・)ロセルがいるお陰もあり、あっという間にチームに適応したよ。なによりも、新しい環境でどうあるべきかを理解できるユウキ自身の能力の賜物だ。あれだけスムーズにチームに馴染んだ彼は、本当にブラボーだった。最初だけ少し内気に見えたけれど、それまでと全く違う場所で緊張があっただろうからね。でも、それは数日のこと。チームメートやスタッフと気楽に過ごす時間を持ったことで、打ち解けるまで時間はかからなかったんだ」