米メディアは大谷翔平15号3ランの約188キロ高速打球に「レーザー」と注目…二刀流活躍に地元紙は2年後FAを早くも心配
記事は、「この本塁打で大谷の長打率は.632まで上がった。パンデミックによる短縮シーズン以外のシーズンでこの数字より高い成績を残したことのある現役選手は8人だけだ」との記録を紹介して、大谷の凄さを表現した。 ロサンゼルスタイムズ紙も、エンゼルスの勝利を伝える中で、大谷の本塁打について触れ、「大谷はレーザーのような3ラン本塁打を右翼に放ち、6点攻勢の4回を締めた。メジャーの本塁打争いでトップのゲレーロJr.に1本差とする大谷の15号は、わずか380フィート(約116メートル)の飛距離だったが、彼のバットから117マイル(約188キロ)の速度で飛び出した」と、こちらも最速に焦点を当てた。 同紙も「左打者がボールを激しく叩いてライン際に飛ばしフェアに残すのがどれだけ難しいか」という質問に対して答えたウォルシュのコメントを紹介した。 「この時点で彼に驚かされることは何もない。毎日、何か新しいことがある」 さらに同紙は「大谷は14.4%が長打になりやすい打球を放っており、14.4のバレルレートはメジャーでトップの数字だ。彼が今シーズンに放った最も激しい一打は、カンザスシティのスコット・バーロウから4月12日に二塁打を打った際の119マイル(約192キロ)だった。彼の今シーズンの平均打球速度は92.4マイル(約149キロ)で16位となっている」と紹介した。 また同紙は別に「もしエンゼルスが勝てなくても、大谷は遠く先を見る必要はないだろう」との見出しで、アリーグ西地区最下位に沈むエンゼルスの現状をまじえ、大谷の近未来についての特集記事を掲載した。 マイク・トラウトを引き合いに出し、「トラウトはオーナーからチームメイトまでエンゼルスのことを気に入っている。彼はこのチームで勝てると信じている。フリーエージェントが2度迫ったが、それぞれの機会で彼は契約延長にサインした。もし大谷が同じような気持ちでなければどうなるだろうか」と、大谷がFA権を得る2年後を危惧した。 「エンゼルスが負け続けているチームの危機の中で、野球界の注目の呼び物として大谷(の契約問題)が浮かび上がり、日ごとにその疑問が大きくなっている。今シーズンを終えれば、大谷はトラウトがエンゼルスと再契約に臨んだ時と同じFAまで2年となり、また彼がもし(トラウトと)同じような契約に至る準備ができないのであれば、エンゼルスは最大級のトレード価値を大谷から得ることになるかもしれない」と続けた。