ジョコビッチ国外退去の衝撃と波紋…セルビア大統領は激怒し落胆マリーは収束願う…「この決定はスキャンダルだ」
テニス界にも波紋は広がった。 セルビアテニス協会は「茶番は終わった」「大きな失望」と決定を批判。男子プロテニス協会(ATP)は「深く残念な一連の出来事が終わった。公衆衛生に関する当局の決定は尊重されるべきだが、ノバクは私たちのスポーツの最大のチャンピオンの一人であり、全豪オープンの欠場は大会の損失」とした上でジョコビッチに「元気になりコートに戻ってくることを楽しみにしている」とエールを送った。 英BBCによると全豪OP前哨戦のシドニー国際で決勝進出を果たしたベテランのアンディ・マリー(英)は、「トップ選手全員がプレーすることで大会は盛り上がるので(国外退去は)大会にとっては素晴らしいことではない。ノバクは12歳の時から知っている尊敬して競ってきた選手。この状況はすべての関係者にとって良くないことだった。最終的に極端な形となり、とんでもない混乱となった。今後、他の大会でこんな状況にならず、こんなことが起こらないことを願っている。ノバクのためにも、このようなことは望んでいない、テニス界にも起きてほしくない。願わくば今、ここで収束してほしい」とコメント。事態の収束を求めた。 英ガーディアン紙によると「ほとんどの選手たちは判決後、ジョコビッチの国外退去についてソーシャルメディアで語らない選択をした」そうだが、ツイッターにてコメントを投稿している選手もいて、ジョン・イスナー(米)は、国外退去の決定を批判してジョコビッチを援護した。 「ノバクは常に”格”を持っているし、これからもそうなるだろう。彼は私の絶対的なレジェンドであり、世界中の何百万人もの人々に多大な利益をもたらした。これ(国外退去の判断)は正しくない」 全豪OPに出場する24歳のライリー・オペルカ(米)もツイッターでジョコビッチとの出会いの話を書き激励した。 「ノバクは2008年にシンシナティマスターズの練習場に1時間も余分に居残って、すべての少年たちのボールにサインした。 私もその一人。 彼はスポーツのためにたくさんの素晴らしいことをしてきた」 豪州のスターであるニック・キリオスは、ここまで豪州政府のジョコビッチへの対応を批判し続けてきたが、この日の判決を受けてツイッターに「頭を抱える」絵文字をひとつ載せて心境を示した。