どうなる?!再び入国拒否のジョコビッチは法廷闘争も全豪OP出場に暗雲…現地法律専門家は「国外退去となる可能性が高い」
豪州のアレックス・ホーク移民相は14日、全豪オープンで大会4連覇と4大大会21度目のVがかかっている世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ(34、セルビア)の入国ビザを取り消すことを発表した。ジョコビッチは、ただちに連邦裁判所に異議を申し立てて16日に最終審理が行われることになった。全豪オープンは17日に開幕。第1シードのジョコビッチは、その初日1回戦で同じセルビアの世界78位のミオミル・ケツマノビッチ(22)と対戦する予定となっているが、海外メディアによると、現地の法律の専門家は、再度入国許可を勝ち取る可能性は低いと見ており、ジョコビッチの全豪オープン出場に暗雲がたれこめた。
豪州移民大臣が権限を行使して入国ビザを取り消す
ジョコビッチ騒動は終わっていなかった。 全豪オープンの組み合わせ抽選が終わり、3日後に控える全豪オープンの初戦を待っていたジョコビッチの入国ビザの取り消しを14日、最終権限のあるホーク移民相が決断した。ホーク移民相は声明で「移民法に基づく権限を行使し、(国民の)健康と秩序を守ることが、公共の利益になるという考えから、ジョコビッチ氏のビザを取り消した」と理由を説明した。ワクチン接種免除の書類不備を理由に国境警備隊に入国を拒否されたのが6日。ジョコビッチは異議を申し立て、連邦裁判所は10日に一転、ジョコビッチの入国を許可していた。 だが、その後、ジョコビッチが昨年12月17日に母国のベオグラードで行われたテニスのイベントに新型コロナの陽性反応の発覚後に出席していた問題が報じられ、豪州の入国手続きの際にも、2週間以内の海外渡航歴について「ない」との虚偽の申告を行っていたこともメディアによって指摘された。ジョコビッチは12日にSNSで緊急声明を発表して、12月のイベント参加問題は、出席後に新型コロナの陽性反応の結果を知ったと釈明。 だが、翌日にレキップ紙の取材を受けていたことを告白して「判断ミス」と謝罪し、渡航歴の虚偽申告は認めたが、代理人の「人為的ミス」だと主張し追加で書類を提出した。 ジョコビッチは、この声明の中で「私はただ世界最高峰の選手を相手に世界最高の観客の前で試合ができる機会を欲しているだけ」と全豪オープン出場を熱望していたが、新型コロナの国内感染が広がり、徹底した対策に乗り出している豪州政府は、ワクチン”未接種”のジョコビッチの入国を許さなかった。 ジョコビッチ側は再び連邦裁判所に異議を申し立て、15日に事情を聞かれた上で最終審理が16日にも行われることになった。ジョコビッチの男子シングルス1回戦が17日にスタートするため、ジョコビッチ側がスピード審理を求めたもので政府側もこの訴えに合意したものだ。 では、最終結論はどうなるのか?