ジョコビッチが急転全豪OP出場可能もナダル、ナブラチロワらは批判「出場しない方がよかった」「ワクチン接種を願う」
ワクチン接種免除の書類不備を理由に豪州への入国ビザを取り取され、異議を申し立てていたテニスの世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ(34、セルビア)の入国を認める判断を10日、豪州連邦裁判所が下した。ジョコビッチはツイッターで「全豪オープンに集中する」と表明。海外メディアやテニス界、そして家族などの反応は様々だが、豪州移民大臣には再び入国ビザを取り消す権限があり、17日から始まる4連覇がかかった全豪オープンに出場できるかどうかはまだ最終決定していない。
豪州移民大臣が2度目の入国拒否を命じる可能性も
ジョコビッチの異議申し立てが認められた。全豪オープン出場のために大会主催者から特別にワクチン接種免除の許可を得てメルボルンに降り立ったジョコビッチが、国境警備隊に、その書類不備を理由に入国ビザを取り消され、国外退去を命じられたのが6日。ジョコビッチは、ただちに連邦裁判所に異議を申し立て、メルボルンの施設に留まったまま最終審理を待っていた。裁判所は、この日、その訴えを認めて一転入国が許可された。 当初、ジョコビッチはオンライン会見を行う予定だったが、コメント発表に変わりツイッターにて「このような出来事があっても(ここに)留まって全豪オープンで戦いたい。そのことに集中する。私は素晴らしいファンがいる最も重要な大会でプレーするためにここにやってきた」との声明を発表した。 ジョコビッチはただちに隔離ホテルを出てトレーニングを再開。ロッド・レーバー・アリーナのコート上で、コーチのゴラン・イバニセビッチ氏を含めたチームで撮影した写真も掲載した。 だが、今日11日にも豪州の移民大臣が2度目の入国ビザの取り消しを命じる可能性が残っており、英BBCなど海外メディアは「まだ世界1位(のジョコビッチ)はリラックスできない」と全豪オープン出場が最終決定したわけではない厳しい現状を伝えた。 さらに昨年12月に新型コロナの陽性反応が判明した翌日に、ベオグラード市内で行われたテニスのイベントに出席していた問題に関して「表彰式で子供たちとの写真になぜ入ったのかを弁明する必要があるだろう」と問題視した。