「年末にまとめて大掃除」よりも効率的…汚れそうな場所に先回りして手間を減らす"予防掃除"4つの方法
大掃除の負担を減らすことはできるのか。知的家事プロデューサーの本間朝子さんは、あらかじめ汚れそうな場所に対策をして掃除をラクにする「予防掃除」を提唱している。どんな方法なのか。生活史研究家の阿古真理さんが取材した――。 【写真】シャンプーなどは壁に貼り付けたフックに吊るす ■汚れそうな場所に先回りして対策する「予防掃除」 そろそろ大掃除の季節。憂鬱な気分の人もいるのではないだろうか? 「大掃除をラクにしたい」「大掃除の習慣をなくしたい」、という人にこそ知ってほしいのが、あらかじめ汚れそうな場所に手当てをして掃除をラクにする「予防掃除」だ。掃除の世界もアップデートが続いているが、予防掃除は人気を集めているだけでなく、そのときどきでトレンドまで発生している。そこで今回は、予防掃除のパイオニアで知的家事プロデューサーの本間朝子さんに、概念とやり方、そしてトレンドの変化について聞いた。 時短家事を提唱する本間さんが、予防掃除について最初に発信したのは2013年。当時は予防医療が注目を集めていたことから、家事にその概念を応用できるのでは、と考えた。取材に来ていた『クロワッサン』(マガジンハウス)の編集者に「予防掃除」と言ったところ、同誌がその後、予防掃除を特集で組んだ。 ■予防掃除「4つの方法」 本間さんが提唱する、予防掃除の方法は大きく分けて4つある。 1,汚れるモノの使用をやめる。 例えばキッチンや玄関、トイレなどのマット類。使わなければ洗濯など手入れするモノを減らせる。 2,汚れがつかないようにカバーをする。 キッチンや食器棚、冷蔵庫などの引き出し・棚に新聞紙やキッチンペーパーを敷いておく。汚れたら紙を交換すればよい。棚の上や引き出しの中はもちろん、収納しているモノも汚れにくくなる。 3,汚れに強いアイテムを選ぶ。 例えば水回りに置くモノは、乾きやすい形状のモノを選ぶ、抗菌グッズを活用する。 4,汚れが溜まりやすい場所をなくす。 例えば家具のすき間は、フローリングワイパーや掃除機のノズルが入る幅にする、キャスター付きの収納を置くなど、掃除しづらい場所を減らす。 今年の大掃除をする際に予防掃除を実践すれば、来年は掃除がラクになるのではないか。