「このままじゃ、私も子どもも危険かも」怒涛の「DVラッシュ」でもう限界! モラハラ・暴力・経済DVを乗り越えて【体験談】
内閣府の調査(※)によると、結婚したことのある人のうち、パートナーからDVを繰り返し受けた経験がある人は、女性で10.3%、男性で4.0%という結果が出ています。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている DVは殴る、蹴るなどの身体的暴力だけでなく、怒鳴る・無視るなどの心理的な攻撃、生活費を渡さず外で働くことを制限するなど経済的に圧迫することも含まれます。 なかでも心理的な暴力「モラハラ(モラル・ハラスメント)」は、身体的暴力に比べると実態がわかりにくく、被害者本人も自分が被害にあっているのかわからない場合も多いのです。 本記事では、夫を支えているつもりだったのに、実はモラハラに合っていたという36歳女性の体験談をご紹介します。 彼女はそろそろ結婚したいと思ってマッチングサイトを利用。出会ったのは、大学の講師をしている男性でした。 「大好きだからハグさせて」と、ロマンチックな言葉に浮かれて結婚したのですが、幸せは長くは続きませんでした。 夫は、結婚前には想像もつかなかったような人間に豹変したのです。 【モラハラ脱出と「自立」 ♯1】 ※「男女間における暴力に関する調査(令和2年度調査)」/内閣府男女共同参画局が令和3年
君に出会えて俺は世界で一番幸せ者だよ!幸せいっぱいの日々
佳奈さん(仮名・36歳)は、27歳の時に、マッチングサイトで出会った真さん(仮名・38歳)と結婚しました。真さんは、大学で経済学の研究者をしている人でした。 「このまま一人というのも寂しいし、そろそろ結婚したいなと思って相手を探していました。 夫は出会った時はすごく優しくて、『君に出会えて俺は世界で一番幸せだよ』とか『大好きだからハグさせて』と臆せず言葉にしてくれるような人でした。デートの時も、ドアを開けて『どうぞ』と言ってレディファーストしてくれるのでキュンとしました。 ラブレターもしょっちゅうくれて、そんなに好きでいてくれるならこの人でもいいかなと思ったんです。」 押しに押されて結婚した佳奈さん。ただ、当時を振り返れば、些細なことを気にするなど、気になる一面もあったと言います。 「結婚前からちょっと細かい人だなと思うことはあったのですが、結構ユーモアがあって話が面白かったので、まあ、問題ないかとスルーしました。 結婚後、家具にちょっとでも埃がついていたら、指でなぞってフーッと息を吹きかけられたことも度々。ついには自分でルンバを買ってきて、休みの日には一日中ルンバを動かして掃除していました。」