大阪府・吉村知事が定例会見7月29日(全文5)対策する店に要請の場合は時短を
国を巻き込まなきゃいけない話
これを今のまま維持するかどうか。でもそうすると逆に言ったら、ある意味かなり詳細なフォローチェックをしていかないので、濃厚接触者の中で、あるいは陽性者で、軽症であっても、ひょっとしたら容体が急変してお亡くなりになる方が出てくるかもしれない。それを社会として許容できるかどうかですよ。今はかなりフォローアップしていますから。そのフォローアップがなくなったときに、当然このコロナって急激に悪くなることも、これは十分あり得るわけですから、そこのフォローがなかなかできない中で、そういった方向にかじを切るかどうか、これは1つ大きな論点として、ある意味これは国を巻き込んでやらなきゃいけない話だろうとは思っています。 ただ、今の現状は、僕は今の保健所のフォロー、それから追跡、クラスター対策、これが一定、僕は功を奏しているんじゃないかと思っていますから、まだそこまでは考えは至っていないですけど、1つの論点としてはあると思います。もうだから海外と同じようなやり方でもう割り切るというやり方です。 あとは、ただそうはいっても、保健所の方も外出ししてもあまり少ないと取材でおっしゃる方もいますが、僕は僕で保健所のメンバーから話を聞くし、健康医療部を通じて話を聞く中で、非常に有効なやり方だと思っています。つまり、保健所の職員がやらなくてもいい仕事はどんどん外出ししていくということです。
保健所がしなくてもいい仕事を外注
陽性者の聞き取りとか、この辺りはやっぱり保健所のノウハウが要ると思うので、保健師にやってもらってそれ以外のシステムに打ち込む作業であったり、あるいはもう陽性で分かった方、濃厚接触者の方の、あとの熱がどうなっているかのフォローであったり、あるいは入院が決まった段階で入院調整の事務連絡であったり、全部を保健所が抱えているのをやらなくてもいい仕事を外出しして外注することによって、かなり僕は業務は負担が減ると思います。 これは行政組織によくあることなんですけど、役所の職員は本当に真面目ですよ、公務員の皆さん、真面目な人が多いから、全部自分で抱え込もうとする。それを全部自分でできてるという判断はするけども、実は外から見てると業務が止まっているっていう場合は結構あります。業務を全部やり切らなかったらそれは優秀じゃないと思われるんじゃないかっていう、そういう固定観念にとらわれている、本当に真面目な職員が非常に多いなと、僕は民間から入ってきて思うので、ちゃんと自分ができないところは、きちきちとできないというのをはっきり分けて、それはもうある意味で、自分がやらなくてもいいんだったら、これは別に外の人にやってもらってよっていうのを、そういう堂々と言う人がなかなか少ない職場だというふうに思っていますので、どうしても抱え込んじゃう。真面目だから故にね。 だからそういう体質がやっぱり役所は常にあるので、だからそこをやらなくてもいいことを判断するのは、ある意味トップの仕事だと思っていますから。それが部長の仕事であり、局長の仕事であり、知事、市長の仕事だと思っているので。やる仕事を増やすのは簡単なんですけど、やらない仕事を選択するっていうのは非常に難しい、実際その仕事をやっている人からすればね。特に公務員組織は、その傾向が強いので、保健所の仕事で保健師がやらなくてもいいのは切り出します。切り出して外注します。これは8月の上旬から、もう始めます。