ポイントたまる「大阪マイル」導入へ 大阪コロナ追跡システム
大阪コロナ追跡システム ポイントたまる「大阪マイル」など導入で利用促進
大阪府の吉村洋史知事は29日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大の抑制のために感染者と接触した可能性のある人に注意喚起を行うため運用している「大阪コロナ追跡システム」を更に利用しやすくするため、利用者の登録における空メール方式の導入や利用者に対して「大阪マイル」というポイントサービスを開始すると発表した。 【中継映像】大阪府・吉村知事が定例会見(2020年7月29日)
大阪コロナ追跡システムとは
このシステムは、不特定多数の人が集まる施設やイベントなどが対象。もし新型コロナウイルス感染者が利用していたことが判明した場合、その施設で同じ日にメールアドレスを登録した人に、健康管理を促す注意喚起のメールを送信で知らせ、行動変容を促して感染拡大を防ぐものとしている。
自分で入力せずに登録できる空メール方式を追加
今回は、利用者促進をはかるため、このメールアドレス登録については、自分で入力せずに登録できる空メール方式を追加。 従来のメールアドレス手入力での既存の方法も継続し、空メールか手入力のいずれかを選択して登録することができる。運用開始は31日午前1時ごろの予定だという。
QRを読み込んだ際に「大阪マイル」というポイントがたまるサービスも
また、施設の利用者が同システムのQRを読み込んだ際に「大阪マイル」というポイントがたまるサービスも始める。 一定数の大阪マイルを貯めた人を対象として定期的に抽選を行い、当選者には特典を送付する仕組み。また、マイルをためる画面には、特典提供企業の企業広告を表示するなどするという。 現時点では、ぐるなび、日立製作所、上新電機、アカカベなどの広告掲載が決まっているという。こちらは8月17日にサービス運用を開始する予定となっている。
コンビニで印刷サポート、印刷通販などを利用したサポートも
大阪コロナ追跡システムのアンケートをとった際、施設などの事業者が同システムのQRコードをプリンターがないため掲示できないという声があったという。 そこで、プリンターがなくても印刷可能にするため、ローソン・セブンイレブン・ファミリーマートといったコンビニエンスストアの店舗内コピー機に印刷方法を掲示して印刷しやすくするなどのサポートも行う。 また、「プリントアース」「プリントパック」という印刷通販2社で専用フォームを開設し、印刷・郵送する仕組みを作るほか、アサヒビール、キリンビールの取引のある店舗からQRデータを預かり、印刷する仕組みも構築していく。これらは準備が整い次第、順次開始していくとしている。