吉村知事「5人という数字に科学的な根拠ない」大阪府 5人以上の飲み会自粛要請
吉村知事「5人という数字に科学的な根拠ない」大阪府 5人以上の飲み会自粛要請
大阪府は29日に大阪府庁で第22回新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染防止策として府民に対し「5人以上の飲み会や宴会、コンパの自粛」を要請することを決めた。期間は8月1日から20日となっている。吉村洋文知事は「5人という数字がなにか絶対的な正解があるものでもありませんが、数字を出した方が府民のみなさんへのお願いも明確になる」と話している。 【中継録画】大阪府「5人以上飲み会自粛要請」へ 吉村知事が会見(2020年7月28日)
同会議の冒頭では、大阪府内では29日に過去最多になる155人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたことが発表された。 吉村知事は、これまでに20代、30代の陽性者が大半を占めていることを明かした。府の調査の結果、夜の接待を伴う飲食店、居酒屋などで、グループになって宴会や飲み会、コンパをしているところで広がっている傾向があるという。
「5人という数字に科学的な根拠は正直ない」と吉村知事。しかし、府の調査で、テーブルを5人以上囲む場合など発症事例を詳しく分析した結果「5人以上のグループが一つの基準になる」と考え、今回の決定に至ったと述べた。 吉村知事は「『飲みに行くのはやめてください』だと大きな影響があるので、感染が広がりにくいかどうか数基準を決めるとしたら5人が数字としては適切なんじゃないかと考えました。大多数とかだとわかりにくいので」と「5人以上」に決めた経緯を説明した。
また、今回の呼びかけについては、大阪府が具体的に個々の事案への介入、または店に要請をするといったものではなく、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく協力要請で、吉村知事は「あくまでお願いベース」で強制力がないことを説明した。
報道陣からは、期間を8月20日までとした理由について質問があった。それに対し、吉村知事は「一定の効果が出るとすれば2週間程度なので、それに約1週間を付け足し、陽性者の数という推移をみながら(延長などを)判断したいと思います」と答えていた。