【6年生からの中学受験】まだ間に合う? 算数攻略は苦手な「単元」を見極める、無学年フローチャートが鍵!
中学受験のための学習戦略「基礎から応用へ」
苦手な単元の基礎固めができたら、次は応用問題へステップアップしましょう。ここでは、多くのお子さんが苦手意識を持つ文章題の取り組み方についてや、応用問題でつまずいた時の対応について解説します。 また、受験勉強はモチベーションの維持も大切。モチベーションアップに効果的な脳の仕組みを利用した働きかけについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ■応用力が問われる文章題への取り組み方 文章題は入試で大きな配点を占め、苦手意識を持つお子さんが多い分野です。その原因は、問題文を正確に読み取れていないことにあります。焦りやプレッシャーから、じっくりと問題文を読むことができず、結果として問題内容を誤解してしまうケースが少なくありません。 そこで、文章題対策として有効なのが「音読」です。自宅で勉強する時は、問題文を大きな声で音読し、内容を正確に理解する練習をしましょう。試験中であれば、重要な箇所に線を引いたり、頭の中で繰り返し黙読したりするのも効果的です。 こうしたアプローチをRISUの指導に取り入れた結果、90%のお子さんが2か月以内に文章題の得点力が向上したという実績があります。 ■応用問題ができないときは基礎に戻る 応用問題は、基礎知識がしっかりと身についているからこそ解けるものです。応用力が十分に発揮できない場合、基礎がまだ不十分である可能性があります。特に、算数のような積み上げ型科目では、基本がしっかりしていないと次のレベルへ進むのが難しいという特徴があります。そのため、むやみに応用問題を解き続けても、理解不足が解消されることは少ないでしょう。 応用問題で苦戦する場合は、焦らずに基礎に戻り、理解不足を丁寧に埋めていく学習が大切です。基礎と応用を行き来しながら応用力を養っていきましょう。 ■失敗から学び、成功体験を積み重ねる 受験勉強中は、思うような結果が出なかったり周りと比べてしまったりと、落ち込むことがあるかもしれません。しかし、問題がまったく解けずテスト結果が目標に届かなくても、「できなかった経験」も成長する上ではとても大切です。できなかったことができるようになったと脳に記憶させることで、「自分は成長できる」というモチベーションに変わります。 例えば、1か月前に解けなかった図形の問題が今日は解けた!といった「成功体験」を積み重ねていきましょう。保護者の方は、「前はできなかったけど、今はできるようになったね」という時間軸を意識した声掛けをすると、脳科学的なアプローチができるのでおすすめです。