「小学生の娘」は、毎週末に友達と「スタバ」に行きます。スタバでの飲食費として毎回「1000円」の「お小遣い」を渡しているのですが、高すぎるでしょうか?
週末に過ごす友達との時間は、大人にとっても子どもにとっても大切な時間だといえるでしょう。では、小学生が友達と毎週末スタバに行く場合、お小遣いはどれくらいが適切なのでしょうか。 そこで今回は、小学生のお小遣い事情を詳しく解説します。これからお小遣い制度を導入しようとしている家庭もぜひ参考にしてください。
子どもにお小遣いをあげている家庭の割合は?
金融広報中央委員会が実施した調査によると、子どもにお小遣いをあげている家庭の割合は、表1の通りです。 表1
※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」を基に筆者作成 つまり、小学生では全体の7割以上が、中学生や高校生では8割以上の子どもがお小遣いをもらっていると分かります。 小学生は低学年と高学年を比べても、お小遣いをもらっている割合に大差がないことから、小学校低学年の頃からお小遣いをあげ始めている家庭が多いようです。
小学生がお小遣いをもらっている相手は?
同調査によると、小学生がお小遣いをもらう相手は、表2の通りです。 表2
※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」を基に筆者作成 保護者からお小遣いをもらうケースが最も多く、祖父母からもらっていると回答する家庭も一定数存在することが分かります。
小学生がお小遣いをもらう頻度は?
同調査による「お小遣いをもらう頻度」は表3の通りです。 表3
※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」を基に筆者作成 小学校低学年のうちは、定期的にお小遣いを渡すというよりも、行事やお出かけなどの際に渡すことが多いようです。高学年になるほど、月に1回など定期的にお小遣いを渡すケースが増える傾向があります。
小学生のお小遣いの平均額は?
同調査による「お小遣いをもらう頻度」は表4の通りです。 表4
※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」を基に筆者作成 月に1回お小遣いを渡す場合は「500~1000円」、時々渡す場合は「100~1000円」程度のケースが多いと分かります。 以上を踏まえると、小学生に毎週1000円のお小遣いを渡すのは、高すぎる可能性があると考えられます。
小学生に適切な額のお小遣いをあげましょう
今回紹介したデータを参考にした場合、小学生に毎週1000円のお小遣いを渡すのは、高すぎる可能性があると考えられます。 とはいえ、お小遣い制度は子どもの金銭感覚を育てるために、重要な役割を果たすものです。 お小遣いとして渡す金額や頻度を決めるのはもちろん、友達同士で金銭の貸し借りをしない、そして無駄遣いしないなどの一定のルールを決めた上で、お小遣い制度を導入しましょう。 出典 金融広報中央委員会 「子どものくらしとお金に関する調査」(第3回) 2015年度調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部