「障害者の孫なんて困るわ~」姑に言葉に傷つく40代妻。味方だったはずの夫も実は…。「祝福されない出産」は年上妻の宿命なのか
近年日本の初産年齢は上昇し、35歳以上の高齢出産が全体の3割を占めるまでに。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「厚生労働省の調査によると、20年前と比較し、高齢出産は倍増しています。女性の社会進出や晩婚化が大きく関係していると思われます。高齢出産に伴うリスクがあることも事実です」。 都心に暮らしていると40代での初産は周りにも多い。 「かなり増えた印象ですよね。高齢出産になると兄弟を諦めるなんて話もよく聞きます。確かに40代で産めば、子供が20歳のときにすでに60歳ですからね。何人も産む余裕や体力がないと感じるのもわからないではありません」。 今回はそんな増える高齢出産を実際に体験して深く傷ついたと話す女性に話を聞いた。 --------------------------------------------------------------------------------------
海渡すみれさん(仮名・43歳)は、今年の春第一子を出産した。紛れもなく高齢出産だ。 「妊娠中は心ない言葉を幾度となく浴びて、本当に傷つきました。それと同時に高齢出産の洗礼も受けています。本当に体力的にきつい…」。 すみれさんは6歳年下の夫と都内に暮らしている。 「結婚だって半ば諦めていたので出産なんて考えてもみませんでした。ありがたいことに仕事は忙しかったですし、長らく彼もいなかったですし。それがあれよあれよという間に結婚することになったんです」。 夫とは仕事関係で出会った。 「6歳も歳下ですし結婚するなんて考えてもいなかったんですが、とにかくグイグイ押されて付き合うことに。実際、相性はそこそこいいと感じました。なんていうかすごい楽なんですよ、フラットっていうか。私より先に帰宅してることも多いから、家事も当たり前にやってくれますし。すごくいい夫をもらったと当初は思っていました」。 しかし、徐々に真実が明らかになっていったという。 「私たちはデキ婚。結婚式は友達だけを招いて小さくパーティーっぽくしようと話していたんですけど、両家の親の顔合わせのときにその意見は一刀両断されてしまいました。あちらのご両親がとにかくすごく強気で…」。 ー結婚式は豪華に。絶対やってももらなきゃ困る。 「名古屋の生まれで、夫は末っ子長男なんです。夫から聞いてた話では、結婚や子供にさほど興味はなさそうとのことでしたが、まるで違いました。というか、年上の私が出てきたからそう意地悪を言ったのかもしれないけど。年齢もうちの親とは10以上違います。60代でまで現役バリバリって感じで…」。 明らかに年上妻に不服しかない、そんな印象だったそう。 「時折、本当に残念という雰囲気でため息をつくんですよ。ひどくないですか?夫がその態度にしっかり怒ってくれたことはよかったんですけど…」。 すみれさんは義両親との関係に不安を抱えながら結婚、出産を迎えることになった。 「自分の両親は本当に不安そうでした。あんなお相手で大丈夫?って。でも最終的に親と結婚するわけじゃないし、夫を信じようと決めました。でも…」。 義両親からの口撃は日に日に加速したという。