大阪府・吉村知事が定例会見4月6日(全文1)高齢者施設での感染対策を強化
3日に1回、検査をする仕組みを構築
ただ、これは症状がない高齢者施設の従業員、障害者施設の従業員の方に3日に1回、検査をする仕組みというのを構築します。これ、新たな取り組みになります。非常に検査数が多くなりますので当面の間、4月中旬から開始ができてから当面の間実施するということになります。感染状況も見ながら判断していくということになります。 対象の施設は、高齢者施設が3600施設、障害者施設が900施設、合計4500施設が対象になります。そして対象者数ですけども、高齢者施設が、12万人の方がいらっしゃいます。これ、働かれている方。プラス出入りの業者の方です。障害者施設が3万人。合計で16万人の方、プラス出入りの業者の方を対象にした無症状の検査、3日に1日、検査を実施していきます。これは抗原検査キットを使っていきます。ただ、これは検査の強制はできませんので手挙げ方式になります。より多くの高齢者施設の皆さん、ぜひこの検査に参加をお願いしたいと思います。 われわれ大阪府からも働き掛けをしていきます。今回3600の施設、全ての連絡先、このあとも説明しますけれども、いろんな、治療ができる能力等も含めて情報をキャッチしておりますので、こちらからも働き掛けをしますが、検査は強制できませんので、高齢者施設の皆さんはぜひ協力をお願いしたいと。障害者施設の皆さんも、事業者の方はぜひ協力をお願いしたいと思っています。 その仕方ですけれども、まず申し込み受け付けの申し込みフォームをこちらで作成いたします。これはもう準備が整い次第やりますので、もう間もなく開始をいたします。事業開始は4月中旬ごろを目途にしています。このウェブフォームで対応いたしますので、この検査に協力いただける施設については申し込みをしていただくと。
原則24時間以内に往診治療が受けられる体制
そしてそこの従業員の方の数等もありますから、検査のキット必要数を、配送申し込みをしていただきます。そしてそれに合わせてキットを配送いたしまして検査を実施します。基本的に3日に1回、定期的に検査を実施するということになります。これは従業員、無症状の従業員の検査をするということになります。そこで陽性が判明したら直ちに対応するという方針です。 ただ、これは抗原検査キットを使いますので、陽性が判明したときには連携医療機関等においてPCR検査を実施して、そこで初めて診断としては確定することになります。検査キットですから、ここで陽性になっただけでは、陽性扱いには、保健所上、指定感染症の陽性扱いにはなりませんので、ここから陽性の反応が出た場合にはPCR検査を受診していただくということになります。ただ、もちろんこれは検査に3日に1回するということになりますので、非常に多くの数の検査を高齢者施設で実施するということになります。従業員さんが持ち込むのをできるだけ防ぐというのが趣旨です。もちろん中に症状がある方、従業員さんも含めて中の入居者に症状がある方はもう全員検査をして、陽性が出たら全員検査というのはやっていますが、これはあくまでもその施設において、まだそういった症状が出ている人もいないよねというときにやることになります。 次は治療体制の強化策についてです。これも高齢者施設についてです。そして先ほど申し上げたやり方で陽性が判明した場合、あるいは入居者に要請が出たという場合には24時間以内に、原則24時間以内に往診治療が受けれるようにという体制を整えています。これをさらに強化していきます。それが基本的な方針です。 現状ですけども、往診専用ホットラインというのを保健所にも設置をし、また大阪府独自にもこのOCRTという高齢者施設の往診専用ダイヤル、24時間専用ダイヤルもつくっています。これは3600の高齢者施設にお伝えをしていますので、陽性が出たらこちらに連絡をしていただければ24時間以内に原則、往診を派遣するという仕組みが出来上がっています。ただ、コロナを長い目で見たときには、そこの連携医療機関で治療するというのが本来あるべき姿だというふうに思ってますので、そこの体制を強化していくことがまず重要だと思っています。