大阪府・吉村知事が定例会見4月6日(全文1)高齢者施設での感染対策を強化
BA.2への置き換わりが進んでいる
推定感染日別の陽性者数をグラフにしたものです。これはもうずっと出し続けてるものですけれども、これはいわゆる新規陽性者数ベース、発表ベースではなくて、その人がいつぐらいに感染したかということの推定感染日ベースをグラフにしたものです。これはもちろん右肩にずっと下がって、この間、きました。ただ、直近で見ますともうほぼ横ばいになっているという状況です。 それに原因してる可能性が高いと思われるのがBA.2への置き換わりです。BA.2については毎週ごとにこのスクリーニング検査をやっています。このスクリーニング検査をやっている推移を見ますと、1週ごとに、3週間前ですかね、3月14日から20日までについては約18%、20%でしたが、そのあと翌週には約38%、40%となり、今は、直近1週間では50%。10%から20%、置き換わりが進んできているという状況です。この傾向はそのあとも続くと思いますので、今後、急速に置き換わりが進むだろうというふうに思っています。 病床につきましては、今回、この間、感染者自身がずいぶん減少傾向にあるのは事実です。減少傾向できたのは事実なので病床の使用率については下がっています。今、重症病床の使用率は10%前後です。そして軽症、中等症も28%ということで、ここは感染者数が下がれば当然下がってくるという数字になります。
高齢者施設にウイルスを持ち込ませないことが重要
病床の逼迫については解消されつつありますが、ただ陽性者が増えるということになると、またこれが増えてくるということにもなります。そして現状ですが、BA.2への置き換わりが進んでいるという中で下げ止まりの状況になり、少し増加の兆候も見られるというような現状でもあります。現状、ちょうど年度の変わり目の期間でもあります。新年、歓迎会、送迎会あると思いますけれども、また新たな接触の機会が増える場面になると思いますが、お1人お1人の感染対策の徹底をお願いをいたします。 対策についてです。高齢者施設、冒頭申し上げましたが第6波、感染者数は非常に多くなりました。そして感染が広がる中で、ただ、じゃあこれまでのデルタ株のように多くの人を、あるいは現役世代の方が、どんどん肺炎症状が出るかっていうと、そういう状況にもなっていないというのもあります。ただ一方で、やはり高齢者の方です。とりわけ介護が必要な方、あるいは重い持病をお持ちの方が感染すると、どうしてもそこから重症化する、入院となる、またお亡くなりになるということが起きています。ですので高齢者施設への対策の強化、これが必要だという考え方です。もちろん非コロナの医療機関においても初期治療ができるようにということで、きのうやりましたけれども、併せて高齢者施設の対策を強化するということが重要だと思っています。 その中でまず大切なこととして検査だと思っています。高齢者施設、特に居住系ですけど、3600の居住系の高齢者施設があります。この高齢者施設の中にできるだけウイルスを持ち込ませないっていうことが重要だと思います。感染拡大期になるとどうしてもウイルスが入ってくることになるんですが、それをできるだけ抑えていく。入ってきそうなときに、できるだけそれを早くキャッチする。これをより強化したいと思っています。 高齢者施設の場合、中は、居住系ですから中の入居者の方がウイルスを外から持ち込むというよりは、やはりそこで働いて、お勤めをされている方、あるいは出入りの業者の方が外で感染をし、そしてウイルスが居住系の高齢者施設に落ちるということが感染のルートになっています。ですので、その高齢者施設、入所系、居住系の高齢者、あるいは障害者施設で働かれている方の検査を3日に1回やるということを事業として行いたいと思います。無症状の従業者です。症状がある方の検査の仕組みはもう出来上がっていますから、なんらかの症状があればすぐに検査するという仕組みはもうスマホ検査センター含めて出来上がっています。