古き良き日本の港町、千葉・勝浦でのサーフスタイル
シンガーソングライター 東田トモヒロさんの不定期エッセイ。今回は、千葉県勝浦市がテーマです。ギターとボードを抱えて町から町へ。ホントに旅人!その先には必ず、海があります。 【写真14枚】勝浦サーフシーンに欠かせない2大スポットの紹介も。千葉・勝浦のリーフポイントなど、街や海の様子を写真で見る
マイ・プライベート・カツウラ
僕はあいも変わらず、ライブと旅、そして波乗りに明け暮れる日々を過ごしています。 九州に住みながら、ありがたいことに月に一度は関東方面でのライブがいくつかあります。サーフボードと楽器を積んだ車を毎日のようにあちらこちらに走らせておりますが、自分でもよくこんなにも遠くまで頻繁に旅に出られるものだと感心するほどです、マジに。 しかしながら東京、あるいは湘南まで来ておいて、平日ぽっかりと三日あるいは四日間ほどスケジュールが空いちゃうこともあります。何せライブやイベントは週末に偏りがちなものでね。そんな時僕は千葉の「勝浦」へと向かうことがあるのです、はい。それは、ちょっとした静けさと気持ちのいい海を求めてね。 千葉のサーフスポットといえば真っ先にあげられるのはやはり 「一宮タウン」ではないでしょうか。ポイントの豊富さや波のバリエーションとクオリティの高さはもちろんのこと、さまざまな環境面においてサーフタウンとしてのエレメントが確立されていて、週末ともなれば、今や湘南と肩を並べるほどの賑わいを見せていますからね。 東京からのアクセスが良好なことに加えて、東ウネリに敏感な各ポイントは比較的コンスタントに波があります。それはそれは盛り上がる条件が概ね揃っていますもの。 パタゴニアの直営店ができたあたりからの勢いは目を見張るものがありました。昔からお住まいの方の中には、その変貌ぶりに驚いていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。 僕もこのエリアには好きなポイントがありますし、サーフショップや飲食店を営んでいる友人もいます。一宮界隈でライブをさせてもらったり、イベントに出演したりしたことも数え切れないほどです。さらに波乗りについても、いい波をキャッチした思い出がたくさん残っています。 しかしながら、このような賑やかな場所ももちろん大好きなのですが、時に静けさを求めるのもまた人間の性です。ある時から僕は、特にプライベートタイムにおいては一宮から南へさらに車で40分ほどの、勝浦に通うようになりました。