あんたは他人なんだから…4年間の介護の末に義父を看取った57歳“長男の嫁”、海外から一時帰国した義姉の「心ないひと言」に悔し涙→誰よりも激昂した“意外な人物”に拍手喝采【FPの助言】
司法統計によると、家庭裁判所に申し立てられた令和4年の事件総数は114万7,682件と、相続に関するトラブルは後を絶ちません。特に、義父母の介護を担うことが多い“長男の嫁”は、法律上不利な立場にあるようで……。FP Office株式会社の工藤由美子FPが、具体的な事例をもとに解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
義父の死後、義姉から放たれた「衝撃のひと言」
57歳のAさんは、同い年である夫Bさんの実家の敷地内に建つ自宅で、専業主婦として暮らしています。いわゆる「長男の嫁」として嫁いだAさんは、2人の子どもが巣立ったあと、自然と義父母の世話をする役目を任されるようになりました。 4年前に義父が足を悪くしてからというもの、特に献身的に面倒をみてきたものの、4年間の介護の末に義父は息を引き取りました。 優しいAさんが苦手な“ある人物” 義父が亡くなってバタバタと葬儀の準備をするなか、Aさんは内心穏やかではありませんでした。それは、夫の姉Cさんの存在です。 夫よりも2つ年上の姉Cさんは海外で働く、いわゆる“バリキャリ”でした。そんなCさんは専業主婦のAさんを見下している節があり、以前会ったときも「Aちゃん、いつも家事に介護に大変ねえ。たまには外で働くとリフレッシュできるかもよ?」などと嫌味を言われたことから、AさんはCさんに苦手意識がありました。 葬儀のために久々に帰国したCさんは、葬儀が終わり実家に着くや否や、「遺産相続」の話を持ち出しました。 当然自分にも関係があると思い、Aさんが話に参加しようとすると、Cさんは言いました。 「あ、Aちゃんはお茶だけ入れたらあっちの家に戻っていいわよ」 「あれ、お義父さんの話ですよね? 私も聞かなくちゃと思って」とAさんが言うと、「あら、ごめんなさいねえ、言いづらいんだけど、あなたは法律上“他人”なの(笑)だからね、この話には参加しないでもらえるかな?」 元来気の強い性格であったCさんに対して夫も言い返すことができず、だんまりを決め込んでいます。 「義父が息を引き取るそのときまで、献身的に面倒をみていたのは私なのに。あんたは他人なんだからってなに? なんにもしてくれなかった義姉さんと夫で遺産を分け合うってこと? 納得できない。どうして……?」 悔しい気持ちを抑えることができなかったAさんは、以前から付き合いのあったファイナンシャルプランナーに、遺産相続について相談してみることにしました。
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