大阪府・吉村知事が定例会見5月12日(全文2)解除をうんぬんできる状況ではない
もともと一般病床は府内に6万床
大阪はもともと、じゃあ一般病床、6万床ぐらいあるんですけど、6万床あるじゃないかと、なんで2000床なんだという、本質的な議論については、ここもメディアの皆さん、いろいろ取材もされてると思ってますので、そこはいろんなまた意見も出してもらって、日本においてやっぱりこれは議論していかなきゃいけないことなんじゃないかと思ってますが、今の現状、知事に与えられた権限、そして現状のこの病院の体制、で、どういった患者さんを取るかどうかも病院が自由に判断、最後はすることができる、お願いベースでやっていくということの中で、今これだけ大阪が感染広がっている中、確保してる病床が、われわれとしてはこの2300床。そして重症については350床という状況です。これも、これだけ多く確保できているというのは、協力いただいた医療の皆さんには本当に協力いただいているという認識です。それでも足りないんじゃないかということに関しては、もうこのメディアの皆さんもいろんな多角的な視点から、いろいろと検証をお願いしたいと思います。 司会:そしたらほかの社の方、質問ある方はお願いします。挙手願います。そしたら一番後ろ、毎日さん。
4波の死者の多さへの受け止めを
毎日新聞:毎日新聞社の石川です。連日、コロナの、お亡くなりになる方が40人、50人ということで、これまでにない規模で大変多くの方が亡くなられております。2波、3波では高齢者施設でのクラスターだとか院内感染っていうのが非常に顕著でして、知事も大阪の高齢者施設の数の多さだったりとか高齢化率っていうのが背景にあるんじゃないかという見立てを立てられておりましたけれども、今現在のこの4波の死者の多さについて、現状どういうふうに受け止めていらっしゃるかというのと、その背景としてどういったことが要因にあるというふうにお考えなのか、お考えをお聞かせください。 吉村:これはまず1つ目に、この第4波で広がっているのは、これまでの従来株とは違うN501Y型の変異株です。ここについては、海外の調査では1.5倍ぐらい致死率が高いのではないかというのが出てますが、日本ではまだこれは正式にどっか公表したり発信されたものではありません。ただ、このウイルス、N501Yっていうのが、そもそも海外での調査で言う限りでは致死率が高いのではないか、そしてまったくそれと同じものが大阪、兵庫で主として広がっているわけですから、今後、まだ最終的な、これは数字じゃなくて今進んでいっているわけですけども、そこが1つ影響してくる可能性というのがあるだろうというのが1点。 もう1つが、やっぱり感染者数の多さです。感染者数の母数自体が第3波とは比較にならないぐらいの感染拡大のスピード。そして感染者数が多いということです。現状、N501Y型じゃない従来型の株でも、致死率については2%程度生じるという状況でした。これはどういうことを意味するかっていうと、先ほど申し上げたN501Yの致死率の高さの可能性を差し引いたとしても、1日1000名の陽性者が出るということは、2%で換算すると20名の方が、本当に残念ですけれども、お亡くなりになってしまうというのが、第3波までの数字を基に判断すると、そういうことになってくるということです。 もちろんこれ、日々発表している数字については、その日にお亡くなりになった方ではなくて、これは病院からの報告の日々のずれであったり、保健所からの日々の報告のずれというのがあるわけなので、その日1日というものではありませんが、ただ、これ平均していくと、第3波で言っても、今1000人の単位の陽性者が出ているということは、20名の方が、これは残念ながらお亡くなりになってしまうという状況。つまりは母数が、陽性者の母数が多いということが、お亡くなりになられる方の多い、もう1つの理由だと思います。