大阪府・吉村知事が定例会見5月12日(全文2)解除をうんぬんできる状況ではない
中等症・軽症病床で約550床増床。この数字の受け止めを
ですので、そういった意味では、まずは、やっぱり医療の逼迫を考えても、感染力の拡大の強さというのを考えても、1人でも感染者を減らすということ。そしてまた、事業者の皆さんにかなり厳しいお願いをしてますので、そこのご協力の徹底をお願いするということがまず何より重要だというふうに思っています。なので今の段階で解除うんぬんできる状況ではないというふうに思っています。 読売新聞:あと1点だけ。病床の発表に関してなんですけども、中等症・軽症病床で約550床増床されたということなんですけども、その数字に関して、病床の増加の数字に関して知事のほうの受け止めのほうをお願いします。 吉村:これは本当に病院の皆さんにご協力をいただいて感謝をしてます。もちろん1100床に至ってないじゃないか、半分ぐらいじゃないかと、厳しい見方としてはそういうふうにいわれるかもしれませんが、1100床というのはかなりわれわれとしても多くの病床の、すでに今もやってくれてるところもあるわけですので、お願いをしたというふうに思っています。その中で1100床、できるだけ多く確保しようということで、この感染症法の要請をしたわけです。もちろんこれ、1100床確保できれば良かったんですけども、ただ、結果として約その半分の550床が確保できたというのは、先ほど申し上げたとおり、もともとほかの治療なんかもある中で、人員が余っているような状況でもない中で、これだけコロナの病床の増床にご協力いただけたということは、本当に医療の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。
ノウハウを共有し、さらに病床増やしたい
あとは、じゃあ、いや、そうはいっても例えばこれだけ大阪で感染が拡大して、そして入院先もなかなか難しいといわれている中で、200床以上もある病院が12病院あって、3病院、つまり9病院はそもそもコロナをまったくやらないってどうなんですかという声も、これはあろうかというふうに思います。これについては感染症法上の規定に基づいて、どういう理由で受け入れていただけないんですかということについては書面でいただいています。それぞれの病院によってやっぱり意見が違うわけですけども、その中身を見ると、多くは人員の確保が難しいやったり、あるいは動線上の確保が難しいと。経験がなくてなかなか難しい。そういった理由が多く見受けられます。 そこについては、今はすごく病床が逼迫している状況で大変ですけども、ほか、もうすでに受け入れている病院に、例えば研修に行っていただいて経験を積んでいただいて自院でもできないか、それはぜひ検討をお願いしたいと思っていますし、動線といっても、やっぱりこういうやり方をしたら確保できるよねって、みんないろんな病院も知恵を、工夫しながらやってくれている病院も多くあります。200床未満のそれほど大きくない病院でも非常に多く、診ていただいている病院も多くあるというようなことなので、そういったノウハウなんかをできるだけ共有して、なんとかさらに病床を追加できないかということはやっていきたいと思います。 ただ、感染症法上の規定で、公表できるという規定もあります。ただ、これは正当な理由があれば拒否できるというのも感染症法上の規定にあります。じゃあ正当な理由ってなんなのっていうと、これは厚労省で例示が示されています。設備上の理由であったり人員上の理由であったりというのが正当な理由になるというふうになってますので、今来てる理由は厚労省が言うところの正当な理由に当たるんだろうというふうに思っていますので、ある意味、知事の持つ権限の中でマックスのことをお願いして今2300床っていうのが、今の大阪の現状かなというふうに思っています。