大阪府・吉村知事が定例会見5月12日(全文2)解除をうんぬんできる状況ではない
どれぐらいまで減少したら減少傾向と言えるの
読売新聞:読売新聞の太田です。冒頭の発表にありました感染者数の推移に関してお伺いいたします。知事のほうから今週の数字を見極めたいというお言葉がありましたけども、知事としてどれぐらいまで減少したら減少傾向と言えるのか、今のところのお考えをお願いします。 吉村:今週の数字、傾向を見る必要があると、今週いっぱい見る必要があると思っています。それは、この数字になったら減少傾向というのはなかなか難しいとは思うんですけれども、一時期1000名を超えるのが通常、平均的に1000名を超えるというような状況にもなってました。ここですね。この辺り。ここは非常に高止まりをしていました。数で言うと7700、7800、四捨五入したら7800と7900ですから、だいたい8000名ぐらい。1週間平均すると8000名ぐらいの日が3週間続いたと。 ここは1日に平均をするとだいたい1000人超ぐらいです。これは月曜日とか、ちょっと曜日によってでこぼこあるんですけども、7日1単位で見ると、だいたい1000名を超えるという日が続いていましたから、ちょっとこのゴールデンウィークの期間はどう評価するかというのはあるんですけど、やっぱりその翌週になると検査機関も元通りに戻りますから、そういった意味で今週の数字が右肩下がりに入っているかどうか、そこが非常に重要。5月5日から11日の、ここの数よりは増える可能性は当然あると思うんですけど、このグラフが下がっていく傾向にあるのかどうかというのを今週見極める必要があると。一挙にぐっと下がることはないとは思うんですが、減少傾向に入っているかどうかはそこで見極められるのではないかというふうに思っていますので、今週の数字が非常に重要だというふうに思っています。
どの段階までいけば解除の議論を行うのか
読売新聞:もう1点、感染数に関連してなんですけども。解除に関しての議論なんですけども、かねがね知事のほうは、まだそういったものを議論する段階ではないというお言葉がありましたけども、知事がかねがねおっしゃっていた感染者数だったりとか医療体制の逼迫、どの段階までいけば府として解除の議論というのを本格的にしたいとお考えでしょうか。 吉村:5月の31日まで緊急事態宣言が延長になりました。まさに5月11日まで、で、本日5月12日ですから、延長された緊急事態宣言は今日始まったばかりです。ですので5月31日までこの緊急事態宣言のご協力に、ここはどうしてもご協力をお願いしたいと思います。というのも日々の感染者数だけではなくて、今のこの医療の逼迫状況。ここは感染者が増えればさらに逼迫しますけれども、そうじゃなければ徐々にそこは緩和されてくるということにもなります。 だけれども、この間、非常に高い数字の水準が続いていますから、そういった意味では医療提供側としても極めて厳しい状況がしばらく続くと。仮に減少傾向に入ってもしばらく続くことは間違いないし、減少傾向に入るかどうかも分かりません。変異株と向き合って、この間、対策をしてきて、そして感染拡大が急激に広がった大都市は大阪が初めてだと、大阪と兵庫が初めてだと、こういうふうに思っています。ですので、やはりいろんな保健所からの、感染の拡大力であったり、クラスターの起き方なんかを聞いていると、今までの波というのは上がったり、上がれば下がるとか、そういうのがあったんですけど、本当にこれが、一時期下がっても、また2番底でぐっと上がるかもしれないし、これは本当、ちょっと分かりません。 ですので将来の予測というのは、これは本当に難しいんですね。過去を振り返って、このときこれだけ増えてたから、あのときああすべきじゃなかったという議論は非常にやりやすいんですけども、じゃあこの先どうなるのっていうのは誰も分からないわけです。仮に減少傾向に入ったって、そのあとは増えるかもしれないし。そういう意味では、このN501Y変異株、感染力が強い変異株の動きがどうなるかというのはちょっとまだ読みにくい状況にあると。先行事例もないと、国内で。というのがまさに今、大阪がそれを最も先行しているわけですので、読めません、数字も。