全米メディアは大谷翔平17号のキャリア最長飛距離に注目「あそこまで飛んだの見たことがない」「計り知れないパワー」
一方、ロイヤルズの地元紙であるカンザスシティスターズは、ロイヤルズが敗れ勝率5割を切ったことを伝える記事の中で、「(先発の)ブビックの夜は極めて前途多難なスタートとなった。先頭のジャスティン・アップトンを四球で歩かせた後、カウント2-2からチェンジアップを投げて、エンゼルスのスター、大谷に高々と打ち上がる470フィート(約143メートル)の本塁打を許した」と取り上げている。 両チームの地元メディアだけでなくMLB公式サイトも「大谷の目を見張るキャリア最長本塁打」との見出しを取り、「二刀流の“天才”大谷が計り知れないパワーを見せつけた」として大谷のキャリア最長アーチを取り上げた。17号のデータと共に、地元紙と同じくエンゼルスで大谷を上回っているトラウトの4本のアーチの飛距離を紹介した。 また記事は「彼は18本塁打のロナルド・アクーニャJr.とウラジミール・ゲレロJr.に次いで本塁打争いの2位に並んだ。大谷の本塁打のうち440フィート(約134メートル)以上は4本。これはフェルナンド・タティスJr.の5本に次いでメジャーで2位タイとなる」という記録も伝えた。 大谷の成績が56試合で44打点、40得点、打率.261、出塁率.346、長打率.606となったことを説明。「3回の二塁打は本塁打よりも強打で、打球速度は時速112.6マイル(約181キロ)だった。彼は2015年5月18日のクリス・アイアネッタに加わり、打球速度111マイル(約179キロ)以上の長打を少なくとも1試合で2本放ったエンゼルスで2人目の選手となった」というコアな記録を付け加えた。 大谷は11日(日本時間12日)に敵地でのダイヤモンドバックス戦で先発予定だ。同メディアは、そのことについて「金曜日(11日)にアリゾナで9度目の先発マウンドに上がる予定の大谷にとって、(この本塁打は)また新たな素晴らしい偉業となった。(DH制が採用されない)ナ・リーグのルールにより、彼は金曜日に打席に入ること(リアル二刀流)になるが、土曜日と日曜日は、まだエンゼルスが彼を外野で安心してフル出場させられないことから、代打の仕事を任されるだろう」と説明。インターリーグ(交流戦)では、本拠地側のリーグのルールに従うため、ダイヤモンドバックスとの3連戦ではDH制が使えず、11日の先発後の2連戦は代打待機となる可能性が高いことを示唆した。