「防衛力を5年以内に抜本強化」自民・岸田総裁会見7月11日(全文1)
今回の参院選をどう総括するのか
フジテレビ:幹事社、フジテレビの瀬島と申します。よろしくお願いいたします。 岸田:よろしくお願いします。 フジテレビ:総理ご自身、冒頭に言及されていらっしゃいましたが、選挙戦の最終盤では安倍元総理大臣が銃撃されて亡くなるという前代未聞の事件が起きました。この事件が選挙に与えた影響を含めて、結果をどのように総括されますでしょうか。また、今後の政局、党内情勢への影響をどのようにお考えかご所感をお願いします。また、この影響を踏まえた上で今後の党役員人事や内閣改造にどのような方針で臨むのか、骨格や日程感について教えてください。 岸田:まず最初が、この事件が選挙に与えた影響についてということでありますが、まずこの安倍元総理が襲われ命を落とすという事件が民主主義の根幹である選挙のさなかで起きた。このことについては多くの国民の皆さんが、この民主主義、あるいは選挙に対して不安を感じた、こうしたことだと思います。しかしそれにもかかわらず多くの皆さんが協力をしていただき、民主主義の根幹であるこの選挙を最後まで完結することができた。このことは大変大きなことであったと思います。そして併せて、先ほども申し上げましたが、今回の選挙の結果については、安倍元総理の思いもしっかり受け止め、そして今の状況に対して強い危機感をしっかり感じて、全身全霊をかけて仕事に取り組めという国民の皆さんの強い叱咤激励、こうしたものが示された。選挙の結果はそういった思いも込められていると受け止めています。
まさに戦後最大級の危機に直面している状況
そして今回の事件が政局等にどう影響するのかというご質問につきましては、もちろんこうした偉大な政治リーダーを失ったわけですから、さまざまな影響がある。影響がないということは言えないと思っています。しかし、今、コロナとウクライナ、そして物価高騰、こうした歴史を画するような大きな課題に直面し、そしてなお、それに加えて今回の事件。民主主義に対する不安も与える。こうしたことでもありました。こうしたことを考えますときに、今はまさに戦後最大級の危機に直面している状況であり、こうした状況の中で、やはり有事の政権運営というものを考えなければいけない。今後あらためて与党、あるいは自民党の結束をしっかりと呼び掛けていかなければならない。こうしたことではないかと思っています。 そして今後の人事、あるいは内閣改造、こうした政治日程についてですが、まずは今回の結果を受けて、今後の臨時国会をはじめ、政治日程についてこれをまず確定しなければならないと思っています。そしてその上で、人事等についてもタイミング、そして内容を考えていかなければいけない。こうした順番で物事を考えていきたいと思っていますが、今の時点では、具体的なものは何もまだ決めてはおりません。ただ言えることは、先ほども申し上げたように、今こうした厳しいさまざまな課題を前にして、党の結束、これは大事にしていかなければならない。そういった思いで今後の日程、そして人事等についても考えていきたい。このように思っています。以上です。 司会:続きまして産経新聞の方、お願いいたします。