12・4メキシコでのWBA世界挑戦者決定戦の決まった亀田和毅がメイウェザーと”合体”して「絶対にモノにする」
WBA世界スーパーバンタム級6位の亀田和毅(30、TMKプロモーション)が12月4日(日本時間5日)にメキシコ・エルモシージョでWBA世界同級王座次期挑戦者決定戦を元WBA世界バンタム級暫定王者で同級10位のヨンフレス・パレホ(35歳、ベネズエラ)と戦うことが発表され「絶対にものにしたい」と決意を語った。亀田和毅は2019年7月にWBC世界スーパーバンタム級のレギュラー王者レイ・バルガス(メキシコ)との王座統一戦に敗れ、兄が設立した「3150ファイトクラブ」から再起。今年5月に三宅寛典(ビックアーム)に判定勝ちしていた。この試合の勝者は、WBA世界同級スーパー、IBF同級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に挑戦するものと見られている。
「ようやくチャンスが巡ってきた」
5月に“故郷”大阪のリングでの再起戦を終えた和毅は8月に米国へ渡り、無敗の元5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニアがラスベガスに持っているメイウェザージムでトレーニングを行っていた。5月の再起戦はフラッシュダウンを喫するアクシデントがあり拳を痛めた影響で左手1本で戦ったが、世界ランキングに復帰。WBAは、元WBO世界バンタム級王者で、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者でもある和毅の実力を認め、今回、挑戦者決定戦出場をオファーした。 「WBAに感謝をしたいです。コロナ禍に振り回されましたが、ようやくチャンスが巡ってきました。勝てば次はスーパー王者のアフマダエリフへの世界挑戦になると思いますので必ず勝って次につなげたいです。絶対にものにしたいです」 対戦相手のパレホは24勝(12KO)4敗1分のキャリアを持つオーソドックススタイルのベテラン。4敗はいずれも世界戦での黒星で2014年にWBA世界バンタム級暫定王座を獲得、2019年4月にブランドン・フィゲロア(米)とWBA世界スーパーバンタム級暫定王座を決定戦で争ったが8回終了時点で棄権している。パンチはないが、右のストレートのカウンター技術や、ボディ打ちも巧みで接近戦も上手いオールラウンダー。TKO負けは2012年のWBA世界バンタム級暫定王座戦でウーゴ・ルイス(メキシコ)に倒された試合を含めて2度だけ。ちなみに亀田興毅は、この年、ルイスとの統一戦に判定勝利している。 実力は伯仲しており簡単な相手ではないが、和毅も「相手は元世界チャンピオンで経験のある選手です。上手いボクサーって印象です。上回って勝ちたいです」と、駆け引き勝負で先手を取る考えを明かした。