12・4メキシコでのWBA世界挑戦者決定戦の決まった亀田和毅がメイウェザーと”合体”して「絶対にモノにする」
今回の挑戦者決定戦が実現した背景には、トレーニングを行い、米国での所属となっているメイウェザージムのバックアップが大きい。メイウェザー本人の指導を受けているわけではないが、「すべてを任せている」という同ジムのジェロムトレーナーの指導を受け、メイウェザーの従兄にあたるスティーブ・メイウェザーにミットを受けてもらうなどしてレベルアップをはかっている。同ジムには、全米で注目を浴びているメイウェザーの愛弟子の世界3階級制覇王者で現WBA世界ライト&スーパーライト級レギュラー王者のガーボンタ・デービス(米国)もいて、当然、影響を受けている。何より海外でのマッチメイク力も含めたメイウェザーの存在が心強い。 リング外での刺激もあった。 親交のある柔道73キロ級の大野将平が東京五輪で1本勝ちのオンパレードで金メダルを獲得。大相撲の照ノ富士が横綱となり、横綱として初めて臨んだ秋場所で優勝した。 「2人はともに同級生です。この2人とはすごい仲が良くて、あとは自分だけなんで。自分が世界チャンピオンになって少しでも2人に肩を並べられるよう頑張りたいです」 負けられない理由もある。 「いつも本当に家族の支えがあったから今の自分がある。あと望有(のあ、1歳)も産まれた。ここはノアのためにも、必ず世界チャンピオンになります。たくさんのスポンサー様のご支援もあってこその自分。ファンの皆様のあたたかいコメントもすごい力になっています。コロナで苦しんだ多くのアスリートの1人として、僕もたくさんのモチベーションをもらい、維持できています。皆さんのためにも、ここで勝って、かなうならば来年の世界挑戦につなげたいです」 WBA世界バンタム級スーパー、IBF同級王者の井上尚弥(大橋)、4階級制覇王者の井岡一翔(志成)には、ひそかなライバル心を抱く。特に井上尚弥は、バンタム級のタイトルを統一した後に、スーパーバンタム級に転向するため、和毅との対戦可能性が出てくる。だが、「まずはここの試合を勝たないと何も話になりません。なのでここの一戦に集中したいです。この一戦に全集中です」と、ビッグマウスを封印した。