野口・星出両宇宙飛行士が軌道上から会見(全文1)日本人同士での引き継ぎは本当にうれしい
どのような宇宙飛行士像を持って目指してほしいか
宙畑:宙畑の井上です。お2人にお伺いします。以前、若田宇宙飛行士を取材した際に、昔は宇宙飛行士になるという夢は日本の子供にとってはとてもハードルが高いことだったというふうにおっしゃっておりました。ところが、今、お2人がISSに滞在していらっしゃいますし、今後は定期的に宇宙飛行士の選抜試験が行われるということで、状況は大きく変わったのではないかと思っております。これから選抜を受ける方にはどのような宇宙飛行士像を持って目指してほしいかお聞かせください。よろしくお願いします。 星出:はい、ありがとうございます。宇宙飛行士には野口さんのようなスーパーマンもいれば、私のように3回目の試験でようやく宇宙飛行士に選ばれたという人もいます。もっと受けてる人もいますし、でもみんなに共通するのはやはりお互いのことをリスペクトし合って、努力して、チームワークを良くするという意識だと思ってます。 今回、宇宙飛行士の募集に応募される方、将来宇宙飛行士になりたいなと思ってる子供たちにはやはり人として、ほかの人をリスペクトする、一緒に行動すると、チームワークを良くするという、そういう意識を持ってほしいなと思ってます。宇宙飛行士ってやっぱり1人では何もできないんですよね。なので、お互いに補完し合って、お互いの長所を持ち寄って短所を補うと、そういったことができる、すごい素晴しい仕事だと思ってますので、ぜひそういう意識で頑張ってほしいと思います。 司会:ありがとうございます。では次の質問、お願いいたします。
星出さん入室時、どのような声をかけたのか
ニッポン放送:ラジオ局、ニッポン放送の畑中と申します。よろしくお願いいたします。星出さんが入室のときには本当に満面の笑顔だったのをすごく印象に残っているんですけれども、ただ中継の画面は音声がオフになっておりましたものですから、そのときに野口さんと星出さんがどのような声を掛けられたのかちょっと気になるところなんですね。 プラス、野口さん、その星出さんの入室の前にクルードラゴン側に行かれてたと思うんですが、その辺りのやりとりがあったのかどうか、それも含めてどんな声を掛け合ったのか教えてください。 星出:はい、ありがとうございます。もう、野口さんがちょっとクルードラゴンのほうに来られたときには、どちらかというと、技術的に準備をしているところだったので、本当に、あっ、よっ、みたいな感じだったんですけど、入室のときにはもう、あんまり覚えてないですね。もうなんか絶叫に近い状態で、もうお久しぶりですっていう感じでしたね。 司会:ありがとうございます。それではもう1つ質問、記者会のほうからお願いいたします。 【書き起こし】野口・星出両宇宙飛行士が軌道上から会見 全文2に続く