野口・星出両宇宙飛行士が軌道上から会見(全文1)日本人同士での引き継ぎは本当にうれしい
新しい人材が必要になってくる
星出:はい、ありがとうございます。そうですね、今、野口さん言われたとおり、いろいろな細かな引き継ぎがやはり母国語でできるっていうのは非常にありがたいなというのがあります。それから野口さんも私も長期滞在としては2回目になりますので、そのときからの変更点とか、本当に重点、ポイントを絞って教えていただいてるのですごく分かりやすいです。 今後また日本人がどんどん飛ぶ、宇宙ステーションに貢献するっていう意味では、今いる現役の飛行士だけではなくて、これから、秋に行われます新しい宇宙飛行士の募集がありますけれども、そういった新しい人材が必要になってくるんじゃないかなと思ってます。ぜひ多くの、チャレンジをしたいという意思を持ってる方に応募していただければと思います。
どのような思いで情報発信しているのか
時事通信:野口さんへの質問です。TwitterやYouTubeの頻繁な更新など、宇宙での生活を積極的に発信されていますが、どのような思いで情報発信をされているのでしょうか。星出さんへの、情報発信の面でのアドバイスも含めてお聞かせください。 野口:はい、ありがとうございます。YouTube、Twitter、あるいはそれ以外の、こういう広報イベントの発信っていうのは、やはり宇宙ステーションとはいえ、ここ、人間が暮らしてる空間ですから、そこには当然ドラマがあり、喜怒哀楽があり、感動があると。そういったところを皆さんに見てもらいたいなと。ついわれわれ、仕事の上では科学技術の成果っていうところにどうしても発言の重点がいきがちなんですけども、ここで人間が暮らしていることの意味、宇宙で日本人が暮らしていることの意味っていうのは、やはりそこに生活があると。その生活の様子をできるだけストレートに、ビビッドにお伝えする中で、より多くの方々に宇宙を、まずは親しみを持ってほしいなというのがありました。 今回も実はやりたかったことの1つが星出さんと一緒に番組つくりたかったんで、きのう早速つくって、そういう意味ではやりたかったことの1つが、まさに宇宙で掛け合いをしながら、楽しい様子を見せたいというのがあったんで、そういう意味では本当に良かったなと思ってます。 アドバイスは、あまり照れずに、素の星出さんを見せればいいんじゃないでしょうか。 時事通信:星出さんに質問です。 星出:頑張ります。