野口・星出両宇宙飛行士が軌道上から会見(全文1)日本人同士での引き継ぎは本当にうれしい
久しぶりに戻ってきたISSの印象は
時事通信:ISSに久しぶりに戻ってこられた印象はいかがでしょうか。1、2回目と比較してどうでしょうか。間もなく、また船長としての滞在も始まるんですが、現地に行ってみて特別な感情は湧き起こりましたでしょうか。 星出:はい、ありがとうございます。最初にやっぱり入室して感じたのは、まずはやっぱり待っていた仲間たちの笑顔に対する感謝ですよね。われわれが着いて玄関口で待っててくれて、1人1人、もう野口さん含めてもう半年ぶり、あるいはそれ以上会ってなかった仲間がいたので、すごく懐かしく、うれしく思いました。 それから中に入ってみて思ったのは、やはり物の多さ、それから実験の稼働率っていうんですかね、この「きぼう」の中1つ取っても、私が前回滞在したときに比べて非常に多くの実験が行われてるというのを実感します。ケーブルですとか、実験装置、コンピューター、そういったいろいろな物が増えてるなっていう感じがしますので、まずはその辺り、何がどこにあるかということを理解して、把握して実験とか運用に臨みたいというふうに思います。 ISSコマンダーに関しては、先ほど申し上げましたけども、やはりみんな経験豊富な人たちですので、彼らの良さを引き出す、そういう形でチームワーク良くやっていければいいかなというふうに思ってます。 司会:ありがとうございました。では、次の質問、お願いいたします。
『論語』をTwitterでつぶやいた理由は
東京とびもの学会:東京とびもの学会の金木です。両飛行士にお伺いいたします。星出さんが到着するときに野口さんは『論語』をTwitterのほうでつぶやきまして歓迎をしました。なぜそれを選んだのかお聞かせください。また、それで歓迎された星出さん、どのような気持ちをいただいたのか、いただければと思います。よろしくお願いいたします。 野口:はい、ありがとうございます。『論語』とか出すと年齢ばれちゃいそうで嫌なんですけど、なんとなくこの国際宇宙ステーションにいて、地球っていうのは日々見ている場所ですけれども、遠い故郷であると。まさにそういうところから友人、友がやって来て、本当にそれが楽しい時間だなというところで、あの言葉を使わせていただきました。 やはり本当に、先ほども言いましたけども、半年間、7人だけで暮らしてきてたので、新しい仲間が入ってくるというのは、もう本当にエキサイティングな出来事だったので、まさにその中に星出さんがいたというので、本当に素晴しい再会だったなと思ってます。