野口・星出両宇宙飛行士が軌道上から会見(全文1)日本人同士での引き継ぎは本当にうれしい
いろいろ教えてもらっているところ
星出:はい。野口さん、ありがとうございました。JAXA宇宙飛行士の星出彰彦です。今、無事に野口さんからたすきをいただきましたけれども、そうですね、2日前ですかね? 着いたのが。クルードラゴンの運用2号機で国際宇宙ステーションに到着して、2日ほどたちましたけど、その間われわれも前に来たことのある宇宙ステーションとはいえ、いろいろ変わってることも多いので、まず自分たちの体が慣れること、それから、いろいろ、それこそ野口さんにJEMの中、「きぼう」の中のことですとか、生活のことですとか、いろいろまた教えてもらっているところです。 これから本当に実験のほうも、今日もう少しやりましたけれども、本格化しますけれども、地球の皆さんのお役に立つような実験・研究、それから将来の月とか火星に行くための実験・研究などを行っていきたいと思います。ミッション中はISSコマンダーということで重責もありますけれども、クルー全員非常に経験豊かな人たちで、もういろいろ写真でご覧になったと思いますけど、野口さんが撮ってくださったあの11人の写真で、みんな笑顔で今、頑張っていますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。 司会:はい、ありがとうございました。それでは早速、記者さんからの質問を受けたいと思います。では、最初お願いいたします。
宇宙で再会できた率直な感想は
時事通信:時事通信の神田です。よろしくお願いします。11年ぶりに日本人の同時滞在ということになりましたが、宇宙で再会できた率直なご感想と、同時滞在中に何かやっていないことはありますでしょうか。それから、今回のように日本人が途切れることなくいられるようにするには、どんなことが必要でしょうか。お2人にお伺いします。 野口:はい。神田さん、ありがとうございます。もう神田さんは11年と言わず、15年前のミッションからずっとカバーしていただいて、本当にありがとうございます。軌道上でやっぱり同じ仲間、もちろん各国の仲間もいるんですけども、やはり同じ日本人同士でこの「きぼう」の中で引き継ぎができるって、本当うれしいですね。 私、前回のミッションも山崎さんと軌道上で一緒になったんですけども、やはり宇宙空間でまさに日本語でやりとりしつつ、地上のチームも含めて日本人同士で仕事ができるっていうのは本当にうれしいことだなと思います。 やはり、これもこれまでのJAXAはじめとする日本の宇宙機関の実績があってこそのこういう運用になってると思いますし、星出さん、次はISSコマンダーということもありますので、日本人がどんどんプレゼンスを上げて、これまで以上に多くの日本人が宇宙で活躍できる日が早く来るようにわれわれも頑張りたいと思ってます。