宇宙飛行士・野口聡一さんが帰国会見(全文1)宇宙よりむしろ地上のほうが大変
どういうところでリラックスしていたのか
司会:ではぜひ皆さまからのご質問をお受けさせていただくということで、ちょっと早めではございますけれども質疑応答をしながらに移りたいと思います。恐れ入ります、先ほど申し上げましたが、ご質問ある方は両側にあるマイク、近いほうまでお越しいただきまして、足元お気を付けてお越しいただいて、そこで社名とお名前のほうをおっしゃっていただいて、ご質問のほうをよろしくお願いいたします。では皆さま、ご質問、もうすでに頭の中にあるかと思いますが、どうぞご質問されたい方、挙手をお願いいたします。こちらから指名させていただきます。いかがでしょうか。では早速、手があがりました後ろの方、どうぞ。恐れ入ります、マイクのほうにお願いいたします。 テレビ朝日:すいません、テレビ朝日の【古武家 00:09:03】と申します。難しい話ではなく、ちょっと皆さんに分かりやすいような話を聞きたいなと思うんですけども、宇宙で半年間滞在している中で、ずっとお仕事をしないといけない空間にいらっしゃると思うんですけども、どういうところでリラックスしたりとかされていたんでしょうか。
強制的に区切りをつけないと休みにならない
野口:ありがとうございます。基本的には職住接近で、仕事場で寝泊まりしているような場所ではありますけれども、なんて言うんですかね、ずっと仕事では成り立たないと。ですから自分の中である意味強制的にオンとオフを切り替える。僕の場合は朝礼と夕方の仕事終わりの、地上との報告の時間が、DPCという時間があるんですけれども、その間はもう本当に仕事集中で、全集中でやってるんですけど、それが終わったあとは、例えば地上とのメールを読むとか、あるいはなんといっても地球を写真撮るのは好きだったので、その辺りは、例えば朝礼前、それから夕礼のあととかっていうのを、ある意味自分の中で強制的に切り替えていく。逆にそういうことをしないと、もう本当にずるずると仕事漬けになってしまうので、なんとなく日本のサラリーマンの皆さんと似ているかもしれないですけども、強制的にどっかで区切りをつけないとお休みにならないなと。 あとは休日に関しては、土日に関しては、土日で仕事が組まれることはもちろんあるんですけれども、それはそれでやった上で、そうでなければあえて、気になっていても仕事から離れるという努力が大事かなと。やはり通算で335日、今のところ一番、JAXAの中では宇宙ステーションでお仕事した日数が多いので、そういう意味ではオンとオフをいかにすぱっと切り替えるかが大事かなと思います。ありがとうございます。 テレビ朝日:あともう1問続けてもいいですか。 野口:あ、一問一答で。 テレビ朝日:一問一答、失礼しました。 野口:あとで後ほど、また。順番にいきましょう、順番に。 司会:恐れ入ります。 野口:ほかにいっぱいいらっしゃると思うので。 司会:2巡目、3巡目になったらよろしくお願いします。どうぞ。 NHK:NHKの絹田です。 野口:どうもよろしくお願いします。