【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明(全文1)秘書を問い詰めていれば
明細書を自身でご覧になられたか
黒岩:これ、国会でも本当に1人当たり幾らなんだということはずっと疑念になっていたわけですよ。通告とかそういうことをおっしゃらないでください。だって秘書にだまされたんでしょう、総理。だからだまされたっていうことは、それをしっかりと把握して今日弁明にしにいらっしゃったと私は思っていますよ。 で、今申し上げたとおり、計算上だから8000円で、4割引。4割補填したわけですから、総理はその参加者に利益供与がないとおっしゃいますけど、4割引ですもん。こんなもん利益供与に決まっていますよ。総理、これは明細書を見てれば各年各年、簡単に分かるわけですよ。で、この1年間こんだけ議論になった。みんな疑念だった。明細書を見ればすぐに分かる。そして今回秘書が事実を告げてなかった理由、この現時点において総理はこのホテル側の明細書というものはコピーなりなんなり、ご自身でご覧になられましたか。 高木:安倍晋三くん。 安倍:利益供与というふうにお話をされたのでございますが、もちろんこの中には会場費等が入っているわけであります。会場費等々については、いわばこれは計上していなかったのでございますが、計上して、利益には当たらないという総務省の見解があるということはご承知のとおりなんだろうと思う次第でございます。 その上において、明細についてはこれは、再三今までお答えをさせていただいているところでございますし、また昨日も記者会見でもお答えをさせていただいたところでございますが、明細書については秘書に確認したところ、事務所にはないということでございました。 そして、秘書として、責任者はそれを、明細書を見たという認識はないけれども、請求書は見ていると、こういうことでございます。
ここまで秘書に任せ切るのは信じられない
ホテル側としては当然、請求書と明細書を併せて提出しているという認識であろうというふうに思うのでございますが、ですから明細書そのものはもちろん存在をするのでございますが、ホテル側についてはあのときの予算委員会でのやりとりでもそうだったんですが、ホテル側に対して明細書を出せということについては営業上の秘密があるので、公開を前提にしては明細書をお出しすることはできないということであったというふうに承知しているところでございます。 黒岩:委員長。 高木:黒岩くん。 黒岩:今、テレビ中継でご覧になっている方はまた、さっぱり分からんなと。だって今までの予算委員会本会議等の答弁と一緒ですもん。総理ね、1年間こんだけ疑念にさらされてきたんですよ。明細書を見ればすぐに分かる。今言ったように秘書が、これは事実でなかったということを言って、それでもまだ明細書を見てないと。これはね、ここまで秘書に全て任せ切る、これも私は信じられない。加えて、今日この場で総理自身が事実を知りたいという思いがまったくない。そして国民に真相を知らせようという気がまったくないということがはっきり分かったということをまず断じさせていただきます。 ちょっと話題を変えますけれども、私はこの間、当初のころホテルニューオータニに確認して、そちらで出るおすしというのはどこのお店のものですかと。こういう答えでした。全てニューオータニに入っている久兵衛から出ますと。私はそれをしっかり聞いたものですから、それを、しかも国会の外ですね、外で久兵衛のおすしが出ているかもしれない。伝聞をそのまま聞いた。 今回総理は、秘書から伝えられたそのまさに伝聞で、例えばこの後援会の前夜祭の支出にまったく事務所も関与してないと、まったくないと断言までしているわけですね。そう考えると、そして私の発言について、総理はこの国会で真っ赤なうそだと、うそつき呼ばわりしましたよね。伝聞で聞いたことをそのまま国会の外でこうだったと言ったことにして、私をうそつき呼ばわりするということですよ。 この総理のうそつきの定義で言えば、総理も伝聞で言ったことが全て、しかも事実じゃなかった。私の場合は事実かどうかだって、まだ明細書を見てないからはっきりしてない。ということは総理の定義で言うと、この秘書からの伝聞で結果的に事実でなかったということは、これ全てうそだったということですよね。ことになります。 だから総理、私は国会で最も総理にうそをつかれた、私も含めて国民に対して、国会でうそをついたということを謝罪していただけませんか。 高木:安倍晋三くん。 【書き起こし】【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明 全文2に続く