【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明(全文1)秘書を問い詰めていれば
答弁訂正の申し出をした理由は
丹羽:自由民主党の丹羽秀樹です。本日は内閣総理大臣として行った答弁について、事実と異なる部分があったことが判明したため、答弁を訂正する発言を行わせていただきたいとの、安倍前総理自らの申し出を受けて、国会における議院運営委員会という公開の場で、また議事録に残る形で先ほどの発言がなされたものであります。安倍前総理の発言は秘書による事実とは異なる報告に基づき、補填の実態を知らないまま答弁してしまったので、これを訂正したい。道義的責任を感じているという内容でありましたが、総理大臣の国会答弁が大変重いものであるということは言うまでもありません。答弁を前提に質問を続けてきた野党議員はもちろん、疑念を抱いている国民の皆さまに対しても、この公開の場において丁寧で分かりやすい説明をしていただきたいと思います。 そこでこれから何点か確認をさせていただきます。昨日、議長に答弁訂正の申し出をされた理由、ならびに本日この委員会に出席し、この場に立たれた理由はなんでしょうか。併せて、秘書の監督責任は一義的に議員の責任であると考えていますが、どのように思われますか。 高木:安倍晋三くん。 安倍:「桜を見る会」前夜の会合につきまして、先ほど冒頭お話をさせていただきましたように、会費で完結をしていたのかどうかということでありました。私は5,000円を徴収しているということは秘書の誰かから聞いて知っておりました。その際、それで完結をしているんだろうと、こう考えていたところでございますが、この問題が国会で取り上げられる中において、事務所にあらためて確認をしたところであります。全て賄っているんだねという形で確認をしたら、そのとおりであるということでございました。
政治的責任の重さを痛感
そしてその後、またあらためて会場費も含めてそれは賄っているんだねという確認をしたところでありますが、そうであったと、こういうことでございまして、当時、私が知り得た認識において答弁をさせていただいたところでございますが、結果として間違った答弁をすることになり、国会に対する国民の信頼を傷つけることになった。その政治的責任の重さ、痛感をしているところでございます。 そして今回、直ちにそうした間違いは正さなければならない。捜査が終わり、処分が決定した時点において、こうした形で大島議長に議運の場で答弁を正させていただきたいという提案をさせていただき、認めていただいたこと、感謝をしているところでございます。あらためて国民の皆さまに、そして全ての国会議員の皆さまにおわびを申し上げたいと思うところでございます。 そうした会計処理が私の知らない中で行われていたこととはいえ、国会議員として道義的責任、政治的責任は重たいものがあるわけでございまして、そのことを痛感をしております。この上はそうした深い反省の上に立って、本当の意味で国民から信頼され、議員として国家、国民に対してその責任を果たしていくことができるよう、全力を尽くしていきたいと考えております。 高木:丹羽くん。 丹羽:在任中に、安倍前総理におかれましては、衆参の本会議や委員会で答弁を繰り返されましたが、結果的に今のご発言の中であったとおり、事実と違う答弁となりました。事務所の会計処理等につきましても、以前から詳細かつ厳格に確認していればもっと早くこの全容を把握できたはずではなかったのか、こういったことが起きなかったのではないかと思いますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。 高木:安倍晋三くん。