大阪府・高齢者への要請を一部緩和へ「大阪モデル」の赤信号は継続
大阪府は25日、大阪府庁で「第80回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、府内の新型コロナウイルスの感染状況を示す府独自の基準である「大阪モデル」の非常事態を示す「赤信号」の継続が決定した。また、今月27日まで府内の高齢者に対し不要不急の外出を控えるよう要請していたが、現在は「感染の急拡大期にはない」として28日からは内容を一部緩和し、感染リスクが高い場所への外出・移動を控えるよう要請することを決定した。 【動画】大阪府が新型コロナ対策会議 全数把握の見直しで対応は?
今回の会議は、先月27日に開かれた前回の会議で決定した要請が今月27日で期限を迎えることから開催。会議に出席した大阪府の吉村洋文知事は「前回の会議は感染拡大している時期で、まさに変異株の置き換わりが済んでおらず進行中でどこまで感染者が増えるかわからない状況だった」と説明した。 前回の会議では、感染した際に特にリスクが高いとされる高齢者に対し、不要不急の外出を控えるよう要請することを決定したが、吉村知事は「いまの感染状況を踏まえて、ずっと続けるものではないと思っています」と述べた。
会議では、現状では府内の新規感染者数の高止まりが続いているが「感染の急拡大期ではない」とし、これまでの要請を一部緩和する意見も出た。そして、高齢者や同居家族、基礎疾患のある人らに対し、感染リスクの高い場所への外出・移動を控えるよう呼びかけることが決定した。
また、同会議では感染者の「全数把握」をめぐる政府の見直し方針についても協議されたが、この日は結論は出ず「保健所や医療機関の負担などを考えた上で判断していく」とした。