ジャニー氏による性加害問題 “補償の舞台裏”を取材 東山紀之社長「生前になぜ止められなかったのか」【報道の日2024】
ジャニー喜多川氏による性加害問題。1000人以上にものぼる補償申告がある一方で、補償の可否の判断をめぐる過程は“ブラックボックス”などと批判されています。その実態はどうなっているのか?株式会社SMILE-UP.の社長・東山紀之氏が補償の裏側を明かしました。 【写真を見る】“ブラックボックス”と批判された補償の舞台裏 ■ジャニー氏による性加害問題 「重要で、重大で、根が深いもの」 膳場貴子キャスター 「改めてこの1年間、性加害問題と向き合ってきて、どういうことが浮かび上がってきましたか」 SMILE-UP. 東山紀之 社長 「探りながらやっているというのが正直なところです」 「補償させてもらった方が500人を超えるということなので、その人数だけ考えると大変重要で、重大で、根が深いものだなと」 ジャニー喜多川氏の恐るべき裏の顔が暴かれたのは、2023年3月。イギリスの公共放送「BBC」が報じた、半世紀もの間繰り返されてきたジャニー氏による性加害。 ジャニーズ事務所は「SMILE-UP.」と社名を改め、「法を超えた補償」を行うことになりました。 ジャニーズJr.の一員だった倉田順一(56)さんも、補償を求めました。 かつてJr.たちが寝泊まりした合宿所は、ジャニー氏の自宅。倉田さんは13歳でした。その現場では… 元ジャニーズJr. 倉田順一さん 「なんか…思い出しちゃいますね。やっぱり臭いを覚えているんですね。このマンションの中の臭い」 36年前、他の被害者と共に告発しましたが、新聞やテレビは報じませんでした。 元ジャニーズJr. 倉田さん 「取材は受けるが載らない。『何でだ』って。何でこんなにやっているのに、(告発を)何で見てくれないんだって」 性被害のトラウマは依存症となって現れました。 元ジャニーズJr. 倉田さん 「市販薬で強い薬を飲んで、作られている世界に逃げてしまう」 ──お仕事は? 「できないですよ」 しかし、被害を申告した倉田さんに返ってきたのは、「在籍を確認できない」という答え。