厳しい残暑で「溝」休み 奈良公園のシカが暑さ避け道路溝にひっそり集合
24日の近畿地方は気圧の谷や湿った空気の影響でおおむね曇っているが、奈良県奈良市では同日午後2時までに最高気温32.4度を観測。湿度は午前中から60%~80%台となっており蒸し暑い天気となった。そんな中、奈良公園沿いの歩道と車道の間にある溝でシカが休みながら涼む光景がみられ、道行く観光客らが写真撮影を楽しんでいた。 【動画】奈良県庁前を走る道路の溝でゆっくり涼むシカたち
同日正午すぎ、奈良県庁前付近の歩道の溝には数頭のシカが溝に降りて横たわり目を細める光景がみられた。 近くにはシカせんべいの販売所があり、時折、観光客がシカせんべいを手に歩いているとそれを追ったりもしていたが、空いたスペースにはすかさず他のシカが入ってくるなど、溝は常にシカで埋まっていた。
溝は少し深いため反対側の道路から眺めるとシカの角だけが見え、通りすがりの観光客らは「なんか溝からアンテナが出てるみたい」という声も聞かれる。溝の横を大型バスも走っているが、シカは少しも驚くこともなくゆっくりしているようだった。ツイッターなどのSNSでは「溝鹿(ミゾジカ)」と表現し、写真を投稿しているものもあった。
筆者がシカを撮影していると、道ゆく観光客らが「かわいい」と言いながら携帯電話のカメラで撮影をする人もおり、奈良ならではの光景に多くの人が目を細めていた。