【ABC特集】商店街や公園でベンチや柱を破壊 “迷惑スケーター”を直撃取材 「なぜ禁止エリアで」若者たちの言い分は
被害は商店街にも及んだ
“迷惑スケーター”による被害は、公園だけに留まりません。 神戸市の中心部、三宮センター街。商店街の事務局長に案内してもらうとー (桂 隆事務局長)「もう取れないんです、この黒いの。電動のブラシで磨いてもね」 「(Q.割れているところも?)そうです」「この上に飛び乗って滑るんです」
これはおととしに撮影された、防犯カメラの映像。センター街の中を複数のスケーター達が走り抜けています。 もちろん、この場所はスケートボード禁止です。 柱やベンチには傷や黒い線が無数に残っていました。 数年前から警備を強化するなどしたため、ここ1年間は被害が無かったといいます。しかし7月14日、商店街のある店舗から通報が…
防犯カメラの映像を確かめてみると、何度も店の外壁にぶつけてターンする“迷惑スケーター”の姿が映っていました。 別の1人はその様子を撮影しているように見えます。 店側は外壁を磨いて傷を消しましたが、車輪の痕が消えずに残っているところも。
(桂事務局長)「やはり、こういうことばかりしていたら負のイメージばかり大きくなって『スケートボードが嫌いだ』という人も出てくるんじゃないかと。その辺も含めて考えていただければ」 センター街の利用客はー 「ここでする場所じゃないなって。公園とかがあるから、そういうとこでやったほうが(いいと思う)」 「小さい子いる保護者の方からしたら『危ないな』っていうのもあるし、やっていいとこなんかなと小さい子も思っちゃうかもしれない」
「スケートボード自体は応援したいが・・・」
スケートボードを禁止する商店街や自治体は、こうした「迷惑スケーター」たちには厳しい姿勢で臨む一方、スケートボード自体は応援したいと話します。 (桂事務局長)「迷惑ボーダー(迷惑スケーター)がいなくなれば、みなさんこぞって応援できるんじゃないかと思っています」 (船越さん)「(西宮市には)専用のスケートボード場もありますので、その中で工夫して、ルールの中でやってもらえたら。いずれは滑る場所も増えていくんじゃないかと思います」
メダリスト達の活躍でブームに火が付いた日本のスケートボード。 その火を自分たちで消さないためには、どうすれば良いのか。自ずと答えは見えてくるのではないでしょうか? (『newsおかえり』2024年8月29日放送分より)
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