【ABC特集】パチンコ中に「脳汁がぶわっと出て」やめたくてもやめられない・・・水原一平氏が告白した「ギャンブル依存症」国内で推定275万人 家族も仕事も失い、時には犯罪も 逃れられない恐怖
ドジャース・大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏が告白した「ギャンブル依存症」。国内には予備軍も含めて、推定で275万人いると言われています。やめたいと思っても抑えが効かないその恐怖。家族や周囲の人びとにも深刻な被害を与えるギャンブル依存症の実態に迫りました。 【動画はこちら】家族も仕事も失う 時には犯罪も 国内に予備軍含め推定275万人「ギャンブル依存症」とは・・・
■パチンコにのめり込み借金 人生を悲観して自殺を図ったことも
「ドーパミンがぶわっと出て、ドキドキドキドキするんですよ」 「パチンコスロットで、身を滅ぼしたというか、全てを失いました」 奈良県大和郡山市の住宅街にある大きな建物。ここは、薬物やギャンブルなど、依存症を抱える人たちのための民間リハビリ施設「奈良ダルク」です。現在、約15人がこの施設に入所したり、通ったりして利用しています。 回復プログラムの核になっているのが「グループミーティング」で、自分が依存症であることを理解し、向き合うため、利用者同士が経験を語り合います。この日のテーマは「私たちにとってギャンブルとは」でした。
この日、最初に話を切り出したのは、パチンコにのめり込み、100万円以上の借金を背負ったという30代の男性Aさん。結婚して2人の子どもに恵まれたものの、仕事は続かず、生活もままならなくなりました。 (男性A)「元奥さんとか子どもに心配をかけたくなかったから窃盗に走ってしまって、間違った選択をして逮捕されて離婚することになったんですけど」「現実から逃げるために余計にパチンコにいくようになって・・・」
代表の加藤武士さんが、パチンコをしたくなったときの心境を聞き取ります。 (加藤代表)「こんな場所とか、状況とか、気持ちとかね、言ってもらおうか」 (男性A)「お金があって時間があるときは、負け分を取り返そうという気持ち。(または)嫌なことから逃げ出したいという気持ち(の時にパチンコがしたくなる)」 当時は自分の力でパチンコから抜け出せず、人生を悲観し、自殺をしようとしたところで父親に止められ、ダルクにつながりました。 WHO・世界保健機関がつくる国際的な疾病分類でも、「ギャンブル障害」として早くから精神疾患の一つに定められてきたギャンブル依存症。「ギャンブル行動の制御が困難であること」が診断基準の一つに挙げられています。 (加藤代表)「自分でもなんとかしたいし、ずっとそう思いながら、でもどこかしら、8割9割正直になってるけど最後の1割、2割を話し切れてない。実はそこを話してほしいけど、結局そこを隠したまま生活しているので、またやってしまう」
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